#13 ページ14
Aside
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ、ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ──
「んぅ…………」
けたたましく鳴り続ける目覚まし時計に起こされる。
ふと横を見ても、そこにあるのは空っぽのベッドだけ。
……やっぱり、朝は彼が隣にいてくれた方がいいなぁ。
父「おい、A。今日は期末試験じゃないのか？」
階下から静かに響いてくるお父さんの声。
その威圧感に気圧されるまま、急いで着替えを済ませた。
期末試験のこと、すっかり忘れてた。
酷い点取っちゃったらどうしよう。
父「A？ 起きてるんだろ？」
「今、下りますっ！」
お父さんに催促されては断れない。
制服のリボンを結びながら、大慌てでリビングへ向かった。
そこには仏頂面のお父さんと柔和な表情を浮かべたお母さんがいて。
父「今回は大事な試験なんだから──」
母「A、もうお弁当出来てるから行ってらっしゃい？」
お父さんの小言を遮るように、お母さんがお弁当箱を差し出してくれた。
視線だけで「ありがとう」と伝えて、逃げるように家を飛び出した。
……家の中が１番息がしづらい。
お父さんの言いなりになっているというか、ただの手駒でしかない扱い方。
何だか私を娘だと認めてくれてないみたいで。
余計に居心地が悪くなるの。
「こんなのだから、もっと悪い女になっちゃうじゃない……」
現に私が求めているのは彼だもの。
彼なら、こんな卑屈を考える間もないくらいに私を掻き乱してくれるだろうから。
だけど彼も一応学生だから、急に呼び出す訳にはいかないし。
「…………もう起きてるかなぁ」
結局、スマホを取り出して"ある人"に連絡を入れた。
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美月(プロフ) - ももの みかんさん» 初めまして。コメントありがとうございます！ ももの みかん様ですか……確かに笑ってしまいますねw (2020年3月31日 17時) (
レス) id: 5099d9caf8 (このIDを非表示/違反報告)
ももの みかん(プロフ) - すごく面白かったです。ただ自分の名前がももの みかん なのでももの みかんって呼ばれる度に笑ってました。(自分のせい笑) (2020年3月31日 17時) (レス) id: 2f044358e6 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 松田はるなさん» あ、ありがとうございます！ とうとう書いてしまいましたw。 (2020年2月29日 21時) (レス) id: 5099d9caf8 (このIDを非表示/違反報告)
松田はるな(プロフ) - 新作楽しみにしてました、！更新頑張ってください、！ (2020年2月29日 21時) (レス) id: b4a7f1f041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2020年2月28日 21時
