第155話 ページ6
学秀サイド
顔が赤いことは自分でも気付いていたのか、
赤羽さんは僕の言葉を 否定しなかった。
ただ黙って、懸命に視線を逸らすばかり。
どうにか視線を僕の方へ向けてほしい。
僕は、思い付く中で 一番効果があると考えた方法を試すことにした。
……失敗したら元も子もないような方法を。
さっきから少し持ち上げていた 彼女の顎を、もう少し持ち上げる。
…そして、
僕はゆっくりと、彼女の唇に自分の唇を近付けていく。
すると彼女は、さっきまで必死に視線を逸らしていたにも関わらず、すぐに僕の方を見た。
さっきよりも顔を赤く染めて、驚くような、焦るような表情で。
雅「……あ、浅野くんだって顔赤いよ…」
学「赤羽さんの方が真っ赤だね」
僕はニコリと微笑む。
学「……ねぇ、キスしていい？」
そう質問すると、彼女は少し視線を逸らして言った。
雅「……あの、浅野くんは違うかもしれないけど、私はまだしたことないから…。…キスとか」
語尾に向かって彼女の声は小さくなっていく。
学「ふふ。大丈夫、僕も同じだから」
僕がそう言うと、彼女は真っ直ぐ僕を見て顔を赤らめた。
僕等の距離は、約5cm。
……だっていうのに、その表情は反則じゃないか？
雅「……じゃあ、なんで私と……」
……ダメだ。さすがの僕でもそろそろ我慢の限界。
僕はせめてもの我慢ということで、彼女の唇にしたいのを堪え、
彼女の額にキスをした。
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卵符鈴 - 緑川詩織さん» コメントありがとうございます！浅野くんの書きにくい人柄にいつも悩まされているので、そう言っていただけると嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年11月20日 0時) (
レス) id: 73c1b71496 (このIDを非表示/違反報告)
緑川詩織 - 浅野くんがイケメン過ぎてツラい！更新頑張ってください！o(･ω･´o)(o｀･ω･)o (2017年11月19日 22時) (レス) id: d308f73366 (このIDを非表示/違反報告)
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