第192話 ページ43
烏「おまえ達の雇い主は既に倒した。戦う理由はもう無いはずだ。
俺は充分回復したし、生徒達も充分強い。
これ以上互いに被害が出る事はやめにしないか？」
男「ん、いーよ」
軍人上がりだと言う殺し屋が、銃口を口にくわえながら即答した。
………え？
“いーよ”？
男「“ボスの敵討ち”は、俺等の契約にゃ含まれてねぇ。
…そもそも、おまえ等に薬なんざ必要ねーし」
僕等が首をかしげていると、毒使いの殺し屋が説明をしてくれた。
僕等に盛ったのは食中毒菌を改良したもので、あと3時間程猛威を振るった後、急速に活性を失って無毒となる。
それは、鷹岡先生が使えと指示したものとは別の毒物だったそうだ。
この3人は、
“交渉期限が1時間なら、殺すウィルスでなくても取引はできる”
と考えたらしい。
男「交渉法に合わせて、多種多様な毒を持ってるからな。
おまえ等が命の危険を感じるには充分だったろ？」
ひ「…でも それって、アイツの命令に逆らったって事だよね。
金もらってるのにそんな事していいの？」
岡野さんのそんな質問に、軍人上がりの殺し屋は答える。
男「アホか。プロが何でも金で動くと思ったら大間違いだ。
もちろん、依頼人の意に沿うよう最善は尽くすが、ボスはハナから薬を渡すつもりは無いようだったしな。
カタギの中学生を大量に殺した実行犯になるか、命令違反がバレてプロとしての評価を落とすか。
どちらが俺等の今後にリスクが高いか、冷静に秤にかけただけよ」
男「ま。そんなワケでおまえ等は残念ながら誰も死なねぇ。
この栄養剤、患者に飲ませて寝かしてやんな。“倒れる前より元気になった”って感謝の手紙が届くほどだ」
毒使いの殺し屋はそう言って、錠剤が入った容器をポイと地面に投げた。
…アフターケアも、万全だ。
烏「……信用するかは、生徒達が回復したのを見てからだ。事情も聞くし、しばらく拘束させてもらうぞ」
ヘリポートに、烏間先生が呼んだであろうヘリコプターが近づいてくる。
男「…まぁ、しゃーねーな。
来週には次の仕事が入ってるから、それ以内にな」
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卵符鈴 - 緑川詩織さん» コメントありがとうございます！浅野くんの書きにくい人柄にいつも悩まされているので、そう言っていただけると嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年11月20日 0時) (
レス) id: 73c1b71496 (このIDを非表示/違反報告)
緑川詩織 - 浅野くんがイケメン過ぎてツラい！更新頑張ってください！o(･ω･´o)(o｀･ω･)o (2017年11月19日 22時) (レス) id: d308f73366 (このIDを非表示/違反報告)
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