第183話 ページ34
学秀サイド
僕は、インターホンを鳴らした。
『……はい？』
しばらくすると、微妙にノイズのかかった母の声が聞こえた。
学「…僕だけど」
学母『…学秀？鍵開いてなかったかしら』
学「今は両手が塞がってる」
学母『荷物？一回置くとかできないの？』
学「できない」
ブツリと会話は切られ、しばらくすると玄関の扉が開けられた。
母は僕を見るなり、目を見開く。
学母「……どうしたの、その娘？」
学「……クラスメイト。
空いてる布団敷いて」
学母「はーい」
なぜか母が、いつもより上機嫌に見えた。
布団を取りに廊下を足早に移動する母を見送ると、僕は足を上手く使って靴を脱いだ。
…父はまだ帰っていないようだ。
まあ、そのうち帰ってくるだろう。
学母「学秀ー？」
学「…はい」
僕は赤羽さんを抱えながら母の元へ向かった。
空いている部屋に布団を敷き、そこに彼女を寝かせた。
かけ布団をかけて部屋を出ると、珍しく母が僕に声をかけてきた。
学母「……彼女？」
学「違う」
学母「じゃあ…好きな子？」
学「…ただのクラスメイト。母さんには関係無いだろ」
僕は逃げるように自室へ向かった。
母は、それ以上追及してこなかった。
僕が自室のドアを開けようと手をかけたとき、玄関の扉が開く音がした。
……父が帰ってきたんだな。
僕はそのままドアを開け、自室に入るとすぐに閉めた。
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卵符鈴 - 緑川詩織さん» コメントありがとうございます！浅野くんの書きにくい人柄にいつも悩まされているので、そう言っていただけると嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年11月20日 0時) (
レス) id: 73c1b71496 (このIDを非表示/違反報告)
緑川詩織 - 浅野くんがイケメン過ぎてツラい！更新頑張ってください！o(･ω･´o)(o｀･ω･)o (2017年11月19日 22時) (レス) id: d308f73366 (このIDを非表示/違反報告)
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