第171話 ページ22
雅サイド
学「……あの時は、まさか女子から話かけられるとは思ってなくて」
雅「…反応に困ってたもんね」
1年生のとき、私と浅野くんは同じクラスで、席が前後だった。
私は至って普通に声をかけたつもりだったんだけど、浅野くんは結構驚いたみたいで、言葉を詰まらせていたのを覚えている。
今考えてみれば、なかなか見られない貴重な光景だったな。
学「まあ……ね。
…女子とは必要最低限の会話しか しないから」
雅「…そうなの？」
学「…僕が赤羽さん以外の女子と会話してるのってそんなに見る？」
雅「あー…。確かにあんまり見ないかも。
……強いて言えば、葵？」
学「…加賀谷さんはカウントしないと思う」
雅「え、なんで？」
学「他の女子より多いだけで、彼女とも必要最低限の会話しかしてないはずだから。
僕が必要以上に会話する女子は、赤羽さんくらいだよ」
そこで初めて、浅野くんは私の方に顔を向けた。
暗くて表情は読み取れなかったけど、
私は無意識に視線を逸らした。
雅「…ふーん…。そっ…か」
生温い風が吹く。
さっきまでと何ら変わりないその風を、
私は少し、
“気持ちいい”
と、感じた。
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過去(〜第1話)について、詳しくは、下記の作品をご覧ください。
弟と同級生。 プロローグ
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/perc-tamago0/
※本編と平行なペースで執筆していきます。
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卵符鈴 - 緑川詩織さん» コメントありがとうございます！浅野くんの書きにくい人柄にいつも悩まされているので、そう言っていただけると嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年11月20日 0時) (
レス) id: 73c1b71496 (このIDを非表示/違反報告)
緑川詩織 - 浅野くんがイケメン過ぎてツラい！更新頑張ってください！o(･ω･´o)(o｀･ω･)o (2017年11月19日 22時) (レス) id: d308f73366 (このIDを非表示/違反報告)
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