航海日誌1ページ ページ6
｢ここ....は......｣
｢嬢ちゃん、目ぇ覚めたの｣
｢あ....の？｣
｢見ての通りだよ｣
周りを見渡せば海。足元は氷
｢わ、私っ！｣
｢焦りなさんな。お嬢ちゃんは海に浮かんでたんだよ。死人みたいに。そのコートしっかり着てな｣
｢ぁ......はい｣
この大きなコートはこのお兄さん(？)のコートらしい
｢お嬢ちゃん、名前は？年齢は？出身とかちゃんと分かる？｣
｢わ、私はシルヴィア・A....18です。わ、私帰る場所無くって....｣
｢じゃぁ、Aちゃん。Aちゃんは計算とか得意？｣
｢はい。｣
｢帰る場所無いなら俺のお仕事、手伝ってな。お金が貯まるまででもいいさ。｣
｢あ、ありがとうございます！｣
働き所は見つかった為一安心。
｢俺ァ....海軍のクザンってんだ。一応大将青キジって呼ばれてる。俺の事ァテキトーに呼んでくれ｣
｢はい！クザンさん！お世話になります！｣
｢んじゃ、もう10分はチャリ旅だけど寝てるなり何なりしててくれ｣
｢はい....あの｣
｢んぁ？｣
｢助けて下さって....ありがとうございます。｣
｢お嬢ちゃんみたいに美人さんはついつい助けたくなるのよ。｣
｢私....その....えっと......｣
｢うん。どうした？｣
｢戦えるので....守らなくても....｣
そう言うとクザンさんに呆れたようなため息をつかれた
｢あのねAちゃん？｣
｢はい....｣
｢女の子は大人しく守られてなさい｣
｢！....はい｣
どうやら優しい海兵さんに拾われたらしい。
これからの生活が楽しみだ
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作者名：零華 | 作成日時：2018年1月24日 22時
