満月 ページ6
｢待ちなさいよ！｣
前を行くルッチに声をかける
｢なんだ....｣
｢貴方のそれは送るじゃないでしょ....｣
｢なんだ....送って欲しかったのか......ククッ｣
｢違うわよ。｣
｢まぁ....冗談は置いといてだ。お前は本当に危機感のない女だな。｣
｢危機感....ですって？｣
｢お前は知らねぇんだろうが....ガレーラ唯一の女職人ってのはあの男所帯にある唯一の華だろうが。どんなに女らしくなくても狙われてても可笑しくねぇって話だ｣
｢今日は珍しくよく喋るわね｣
｢うるせぇ｣
｢....まぁ、忠告として受け取るわ。今後は少しくらい気をつけるか....ルッチ？｣
ふと目の前に迫ってきたルッチの顔
まぁ確かにモテるだけある....綺麗な顔だ
｢テメェに危機感持てっつった俺も....お前を狙っている....と言ったら？｣
｢なにかの冗談よね......だって....ルッチは私を職場の仲間程度にしか｣
｢見てねぇって言ってるだろ｣
｢....嘘でしょ。どうせ私をからかって遊んで......満月か。そっか。ルッチはそうよね。えぇ......｣
ふと目に入ったのは満月
｢なにを｣
なにを言ってると聞きたいのだろう
｢満月は色んな力が満ちて惑わされやすい日なのよ。きっとひとときの世迷言....そうでしょ？ねぇ....そうと言って。私は傷つきたくない。｣
今まで....私はこんな満月の夜に同期の男達に告白をされていた
だいたい翌日には無かったことになる。
だったら
ただの世迷言と思うのが筋じゃない
私は傷つくのはもう嫌なんだから
おい....言いたいことがある。ちゃんと聞けクソ女 sideルッチ→←帰りはいつだって
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モカ - 凄く面白かったです‼更新も頑張ってください‼‼ (2022年8月17日 23時) (
レス) @page39 id: 68e38e087b (このIDを非表示/違反報告)
えり - 次も楽しみにしてます！！ (2019年5月22日 7時) (レス) id: c2cae8b36e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零華 | 作成日時：2018年8月14日 10時
