時間の共有とは ページ12
｢美味そうな料理だな。｣
机に並んだ料理
ルッチが持ってきた果実酒
私がルッチに買ったウイスキー
｢まぁ....一人暮らしが長いし｣
｢そうだったのか｣
｢とりあえず食べてよ。｣
｢嗚呼....いただきます｣
｢どうぞ。めしあがれ｣
私はウイスキーをロックで用意してルッチの前に置きキッチンに戻ってグラスに取る
｢美味いな....｣
｢そりゃぁね｣
｢お前は時間についてどう考える｣
ルッチの脈路のない質問に驚く
時間....時間か
｢そうね....有限の物だけど......人と過ごすのは共有じゃない？私の時間をあげるから貴方の時間を貰ってる。そういう考えもあるかしら？｣
｢ふむ....なるほどな｣
｢ルッチはどう考えてるの？｣
｢時間は有限。有効に使うしかねぇ。｣
｢貴方らしい考え方ね。恋なんかに現を抜かしてられるか....って言いそうな｣
｢お前はそもそも興味が無さそうだな｣
......興味か
｢そうね。興味が無いわ。｣
無いんじゃない。怖いのだ
｢身体の関係を持ったことも無さそうだな｣
｢そうよ。まだまだ純血って言えば聞こえがいいかしら？｣
｢お前は聖女か｣
｢....必要無い物をする必要はある？｣
｢ねぇな｣
だが....とルッチは続ける
｢満たされる物もある｣
｢満たされる....｣
私は分からないと呟く
｢だろうな。心が満たされる感覚ってのは経験しなきゃ分からねぇもんだ。｣
｢行為で心が満たされるっていうの？｣
｢ほんのひと時だけだがな。｣
｢性 欲と心は別よ？｣
｢愛してるから繋がりたいのさ｣
｢....もう酔ってるの？｣
｢今日は気分がいいからな｣
本当に猫のような男だ
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モカ - 凄く面白かったです‼更新も頑張ってください‼‼ (2022年8月17日 23時) (
レス) @page39 id: 68e38e087b (このIDを非表示/違反報告)
えり - 次も楽しみにしてます！！ (2019年5月22日 7時) (レス) id: c2cae8b36e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零華 | 作成日時：2018年8月14日 10時
