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「何が？」
「別に。…しゃーねえから
お前の希望通りおかゆつくってやるわ」
「…あー、うん」
ベクはよいしょと声を出して立ち上がる。
「あ、冷凍したご飯なら」
「一番下だろ、分かってるって」
ここはあんたの家か！とつっこみたくなる。
それくらい慣れた様子で台所に立つベク。
あっという間におかゆはできて、
ご丁寧にベッドまで配膳された。
「いっただきまー…あっつ！」
「ふーふーすんだろ普通！」
はふはふしながら食べてる私を
ベクはなんだか変な顔して見ている。
「なに見てんの。食べづらいじゃんか」
「…なあ」
「ん？」
「あいつはやめとけ」
「あいつ？」
「…ミンソクとかいう奴」
「なんで」
「なんつーか、下心丸見えだし」
どうしていつもみたいに
ヘラヘラして言ってくれないの。
どうしてそんなクソ真面目な顔してんの。
…ガユンはこういうのを言ってたのかな。
「なに、ヤキモチ？」
「ばーか。笑かすな」
はい即答。
0.01秒間があいたかも分からない。
ほらねガユン、
私たちは違うみたいだよ。
だってほら、ベクはもういつも通り笑ってる。
「ごちそうさま」
「食欲はあるんだな。さすがブタ」
「…回復したら覚えときなチビ」
「はいはいはい」
適当に聞き流しながら食器を流しまで運ぶ。
「あ、ベク。さすがに洗い物はいいって」
「いいから病人はねんねしときな」
…ベクが優しくて怖い！
貸し1とか言われて今度何か要求されるんだろうか。
「……」
ベクが洗い物をする音をBGMに考えた。
“あいつはやめとけ”
この私ですら一瞬勘違いしそうになった、
さっきの真面目な顔。
仮に先輩と私が付き合うことになったら
気軽にゲームしに来れないからかな？
そんなこと気にしないのに。
というか、
まず先輩と付き合う気なんてないのに。
(…どうしてそう思った？)
ピンポーン
「………あれ」
インターホンの音に目を覚ますと朝だった。
ピンポーン、ピンポーン
「しつこいなあ」
ベッドを立ち上がると体が少しふらついた。
(そっか、私熱出したんだった)
私いつの間にか寝ちゃったんだ…
ベクはいつ帰ったんだろう。
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ゆう(プロフ) - とってもキュンキュンしました！どの作品も大好きです！（；＿；）マイペースにまたお話の更新待ってます^_^ (2018年1月15日 23時) (
レス) id: 08fbd2dc26 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 可愛らしい、べくとのお話とジョンイニズムスピンオフ。こんなにも違うものが両方面白いって。凄い。 (2017年1月16日 14時) (レス) id: c8ddff6bd6 (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - ジョンイニズムとても衝撃的な作品で今でもふと考える事があります。スピンオフありがとうございました！ (2017年1月15日 15時) (レス) id: 61651178cb (このIDを非表示/違反報告)
kou(プロフ) - ジョンイニズム一気読みしてしまいました、、なんか色々と衝撃すぎて語彙力のない私には上手く感想が伝えきれないんですがすごくおもしろかったです、、 (2017年1月15日 2時) (レス) id: bd7f07117d (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - ジョンイニズムのスピンオフ(TT)嬉しすぎます、ほんとに、、！！ほんとにありがとうございます(TT)国家試験頑張れます(TT)何度も言ってますが 笑 ぺっぱーさんの書くジョンインが1番好きです(TT)ありがとうございます(TT) (2017年1月15日 0時) (レス) id: cc979909b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺっぱー
| 作成日時：2017年1月7日 18時
