魔王の娘は普通になりたい【魔入りました!入間くん】

王女 植物塔 ページ32

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ｵﾍﾟﾗ「お待ちになってください、A様」


まだ何かありますか？と軽く振り払おうとした所、手に見慣れぬ物を渡された

ス魔ホ…？いやでも私ス魔ホなら持って…

疑問を浮かべる私にすかさずオペラさんは続ける


ｵﾍﾟﾗ「今まで公務用のス魔ホしかお持ちでなかったでしょう？プライベートでのス魔ホもあった方がいいと、理事長からのプレゼントです」

『プライベートの…！？ありがとうございます！』


思いがけないプレゼントに喜びを隠せずにいる

連絡先を見ると1番最初にオペラさんの連絡先が入っていて少々苦笑いするものの、サリバン様と入間くんの連絡先もしっかり入っていた

あとでみんなにも連絡先聞いてこよう


●・●・●・●


ｽｰｼﾞｰ「ふいっ魔術授業でぇす」


植物塔

綺麗な温室に色とりどりの植物が植わっていて一見とても綺麗に見えるがおくに「この先魔雑草未駆除、危険」と書いてあるのがはっきりと見える


ｽｰｼﾞｰ「特殊な苗に手をかざして…”クワンックワンッ”

ふいっ花が咲きましたぁ」


魔生物学担当のストラス・スージー先生が口頭魔術を唱えると、可愛らしいピンク色のふわふわしたお花を咲かせた


ｽｰｼﾞｰ「自分の魔力を”形”として見る！コツは頭の中に”完成形”を浮かべることでぇす」


…なんかこう、自分の家系をバレずに個性を出すって難しいな…どういう花にしたものか

今日は生徒会も見に来ているしどうせなら品のある綺麗なものがいい

どんな逆境でも生きられるような強くて…

”マグマの中でも生きていけるような花”

その時私の中では古い記憶が蘇った

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