魔王の娘は普通になりたいver.2【魔入りました!入間くん】

王女　キリヲ ページ3

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ｷﾘｦ「堪忍なぁ、僕身体弱のうて…」


横になった先輩が申し訳なさそうに言う

…ここが魔具研。部屋は魔具だらけで整理されていなく、なかには埃被った物もあり…何というか。


ｷﾘｦ「皆魔力もあるしバトラなんて選び放題やのに…こんなバトラ見学してくれて嬉しいわぁ。よかったら見てってや」


魔力を込めると光る玉。動く人形

確かに凄い…けどインパクトに欠ける

もっとこう、大きくて派手な…


『先輩、これは何ですか？』

ｷﾘｦ「あぁ！これは昨日入間くんが完成させた装置でな。魔力増強魔具’ガブ子’ちゃんや！その名の通り魔力を増強するためのもんや」


おぉ、これは期待できそうな魔具…ネーミングセンスについては触れないでおこう


ｷﾘｦ「ガブ子ちゃんはすごい装置でな…魔力が弱くても魔具の力を最大限に引き出せんねん」


先輩はそう言うと先程の光る玉をガブ子ちゃんにセットする

するとそれは眩い光を放ち…


ｷﾘｦ「魔力が低いもんが魔界で生きていくのは大変や。今の魔界…この学校もやけど位階(ランク)が第一。上下がはっきりしとる

でも僕はできる事なら、弱い悪魔でも競えるような魔具を作ってこの上下が…なくなったらええなぁって思うねん」


位階(ランク)、上下…

はっきり言ってそんな事が出来たら魔界の秩序はどうなるのだろう

この先輩の野望は少しリスキーだけど

弱い悪魔でも…入間くんでも活躍できる魔界。


『先輩…私は魔力のない悪魔の気持ちは分かってあげられません。それでも、野望は違えど志は同じです。私を…

魔具研究バトラに入れてくれますか』


私も…入間くんが活躍できる魔界を作っていきたい

そのためには、お父様の真似をする魔王バトラではなくて


ｷﾘｦ「せやな…これは昨日入間くんにも言うたけどな、魔具研に必要なのは魔力やなくて技術やから。

歓迎するで、Aちゃん」

『っ！よろしくお願いします！』

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