＃５８『淡い嫉妬心』 ページ10
【A視点】
８ビット「ちッ…ちょこまか動きやがって…」
『８ビット！大丈夫か！？』
俺はすぐさま駆け寄る。８ビットが相手していたのは一人、それもシャープマーカーだ。おかしいな、８ビットぐらいなら簡単にキル出来ると思うんだが…。調子でも悪いのか？
『おらッ！』
８ビット「あ、師匠！助かった！」
俺はすぐに敵をキルした。ったく、まだまだ手がかかるなぁ。ま、その方が俺も構いがいがあっていいんだけどな。
『とりあえず俺と一緒に前線で戦おう。塗りはゴーグル達がしてくれてる』
８ビット「わ、分かった！」
一瞬８ビットが嬉しそうに微笑んだ。なんだ、可愛いとこあるじゃん。
―――
【８ビット視点】
師匠がアタシと一緒に戦ってくれてる。本気の師匠と戦いたいといつも思ってたけど、共闘するのも悪くないな。それに…
『アタシを助けてくれるし…』
A「ん？どうした？」
『な、なんでもないし！』
アタシは師匠の後を追う。師匠はアタシの援護をしながら二人で敵をキルする。なんだか体が軽い気がする。ダイナモ使ってるのに。
A「…８ビット、ここを任せてもいいか？」
『ん？別にいいけど』
A「ありがとう。ゴーグル達の方を見てくる」
『えッ…』
行かないで。その思いで手が動いた。師匠の腕を掴んだんだ。
A「？…８ビット？」
『あ、アタシ一人じゃここを守りきれないかも。師匠も一緒にいてくれよ』
A「８ビットなら出来るよ。なんてたって俺の自慢の弟子なんだから」
『ま、待って…！』
師匠はアタシの手を振りほどいて行ってしまった。そういうことじゃないのに、ただ、師匠と一緒にいる口実がほしいだけなのに…。
『…バッカみたい』
分かりやすく嫉妬しちゃってさ。
―――
【A視点】
『ゴーグル！ホーンメット！』
ゴーグル「あ！A！」
ホーンメット「師ＳＨＯ！」
『残り時間もわずかだ。ここは後ろは俺が見てるから、８ビットのところに向かってくれ』
ゴーグル「わかったー！」
ホーンメット「任せてくれよＮＡ！」
二人が俺の前に出る。時間はあと３０秒、ここからは１デスが重い。ゴーグルとかやられないといいんだけどな…。
ゴーグル「わーッ！？」
８ビット「なにやられてんだし！」
『…はぁ』
こういうことは考えない方が良いかもしれないかもな。
『全く、放っておけねぇな。あいつら』
なんとなく胸が温かい気がする。
続く
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お茶畑(プロフ) - aさん» 応援ありがとうございます。バンカラ編の作品として楽しんでもらえて嬉しいです。 (10月21日 20時) (
レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
a - とても面白い夢小説ですね！エイトくんがお話に出てくる夢小説が少ないので、とても嬉しいですこれからも頑張ってください😊応援してます (10月14日 0時) (レス) id: 7b9c42917a (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - ちょこみんと＃HARUちゃんさん» ありがとうございます。本当に不定期更新ですが、皆様を楽しませられるよう、精進します。 (10月11日 17時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこみんと＃HARUちゃん(プロフ) - とても面白いです。これからも頑張ってください！ (9月18日 14時) (レス) @page16 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - 団子さん» コメントありがとうございます。好きだと言ってもらえて嬉しいです。 (9月12日 16時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶畑 | 作成日時：2023年8月19日 0時
