＃５３『カーマインチームの本性』 ページ5
【A視点】
〜三年前〜
『バンカラ大会…ナワバリの大会じゃつまんなかったけど、この規模だし、俺のことを楽しませてくれよ？』
当時の俺は、バトル…その中でも、人と人との対面が好き、というかキルすることが好きだった。
『俺は野良での参加だし、即席のチームで戦うのか。ま、いつもと変わんないか』
受付を済ませて待機していると、俺とチームを組むことになったメンバーが続々と集まる。
マコ「あ、君がチームメイト？私はマコ！よろしくね！」
ルクス「…ルクスと申します」
ジュン「俺はジュンだ！よろしく頼むぜ！」
『Aだ。こちらこそよろしく』
別に第一印象は悪くなかった。バトルを通して印象は１８０度変わったが。
《カーマインチーム！またしてもノックアウト！決勝進出です！》
俺達は順調にコマを進める。どの試合でも俺達がキルされることはなかった。その時点で既に大盛り上がりだったが、問題は決勝戦だ。
マコ「あれ？次ってガチヤグラ？」
ジュン「げぇ、まじかよ。俺ホコが良かったな〜」
ルクス「ルールは順番に回りますし、選べないですよ」
『そろそろだぞ』
そして大会は、決勝戦が始まる。そこで当たったチームは、正直今までと違ってかなり手応えのあるチームだった。
ルクス「隠れても無駄ですよ」
マコ「あはは！た〜のしい〜！」
ジュン「行っくぜ〜！」
そこでなんだろう。俺達の中で、何かがはち切れた。本気を出してまで戦う価値があると判断した。そして始まる、一方的な試合が。
『ふふ…あはは…！』
俺達の目の前に現れた相手チームは、一瞬のうちにリスポーンへと返される。特に、ルクスとマコに狩られまくってた。
ジュン「おいA聞こえるか！？俺達の声援がやばいぜ！」
『ああ、こんなに楽しいのは久しぶりだ！』
その時はなにも気にしてなかったが、当時の映像には、声援も確かにあるが、時折混じる別の声もあった。
「一方的だ」「酷い試合だ」「相手が可哀想だ」、例をあげたらきりがないが、そう言われても仕方がないことをしてしまったんだ。
《試合終了！勝者は…カーマインチーム！バンカラ大会優勝です！》
表彰台で歓声を受ける。当時は試合が楽しかったから、優勝なんてどうでもよかった。こんなレベルの猛者たちとまた戦いたい。そう思うばかりだった。
続く
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お茶畑(プロフ) - aさん» 応援ありがとうございます。バンカラ編の作品として楽しんでもらえて嬉しいです。 (10月21日 20時) (
レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
a - とても面白い夢小説ですね！エイトくんがお話に出てくる夢小説が少ないので、とても嬉しいですこれからも頑張ってください😊応援してます (10月14日 0時) (レス) id: 7b9c42917a (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - ちょこみんと＃HARUちゃんさん» ありがとうございます。本当に不定期更新ですが、皆様を楽しませられるよう、精進します。 (10月11日 17時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこみんと＃HARUちゃん(プロフ) - とても面白いです。これからも頑張ってください！ (9月18日 14時) (レス) @page16 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - 団子さん» コメントありがとうございます。好きだと言ってもらえて嬉しいです。 (9月12日 16時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶畑 | 作成日時：2023年8月19日 0時
