＃６８『自責の念』 ページ21
【A視点】
―…ＧＯ！
スタートの合図とともに、俺たちはイカスポーンから前線へと向かう。俺やエイトは塗りはあまり期待できないし、ゴーグルたちに任せる。
『あ、そういえばエイト。今日は９６デコなんだな』
エイト「ああ、無印はブラックラベルで使えないからね」
そっか…。ワイヤーグラスがやったんだったか。もし俺が、この自体を未然に防げたら、エイトは自分の好きな武器を使うことができたんだよな…。
『…悪い』
エイト「なんで師匠が謝るのさ。俺の因果応報なんだし」
それを否定することは出来なかった自分が悔しい。俺の教え「勝さを追い求める努力を怠るな」が歪な形でエイト達を縛っていたんだと思うと、心底自分が憎い。
エイト「自分のこと、そんなに責めなくてもいいと思うよ。俺」
『…ありがとう』
情けなく返事をしながら試合を淡々と動かしていく。エイトは慣れないであろうデコでも、かなりの活躍を見せている。
『いつの間に練習してたんだ？』
エイト「同じ９６ガロンだし、なんとなくわかるんだよ」
『そういうもんかぁ』
俺だってバレルスピナーデコはなんとなく使える。これが愛着ってやつなのかな。
エイト「あ！師匠危ないっ！」
『何っ！？』
エイトの声で俺が振り向くと、そこはすでに敵のインクが飛び散った後だった。気づかず後ろに来ていた敵をエイトがキルしていたこと察した。
『ありがとうな、エイト』
エイト「なんか昔から抜けてるよね。師匠って」
『そうかぁ？全く自覚ないんだが…』
エイト「ま、可愛いからそのままでいてよ」
ウインクしながら俺にそう言うエイト。俺が女ってよく勘違いされるから可愛いって言ってるのか？まぁ、弟子だし、怒りはしないよ。
『おいおい、男に可愛いはないだろ』
エイト「そんなことないさ。師匠はどちらかというと可愛いタイプだし」
ゴーグル「そうだよー！Aは可愛いよ！」
『ゴーグル！メガネも来てくれたか！』
俺たちが前線で暴れてると、自陣を塗り終わった二人が合流した。
メガネ「でも、Aってバトルしてるときは、かっこよく見えるよ」
『おー！お前は俺をかっこいいって言ってくれるかー！』
あまりかっこいいと言われる経験がなかったもんだから、嬉しくなって俺はメガネの肩を抱いた。
エイト「…君もか」
メガネ「えっ？」
エイト「いや、なんでもない。それより試合も終盤だよ」
なんだかエイト期限が悪いな…。
続く
続く
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お茶畑(プロフ) - aさん» 応援ありがとうございます。バンカラ編の作品として楽しんでもらえて嬉しいです。 (10月21日 20時) (
レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
a - とても面白い夢小説ですね！エイトくんがお話に出てくる夢小説が少ないので、とても嬉しいですこれからも頑張ってください😊応援してます (10月14日 0時) (レス) id: 7b9c42917a (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - ちょこみんと＃HARUちゃんさん» ありがとうございます。本当に不定期更新ですが、皆様を楽しませられるよう、精進します。 (10月11日 17時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこみんと＃HARUちゃん(プロフ) - とても面白いです。これからも頑張ってください！ (9月18日 14時) (レス) @page16 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - 団子さん» コメントありがとうございます。好きだと言ってもらえて嬉しいです。 (9月12日 16時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶畑 | 作成日時：2023年8月19日 0時
