＃５１『師匠への宣戦布告』 ページ3
【A視点】
ルクス「ほう、流石Aの育てた子ですね。鋭い目を持っている」
ジュン「教えてやれよ。師匠くん」
『そうだなぁ…。俺は、大会の映像を後から見て、戦い方を見直したんだよ』
ミツアミ「それで、あの戦い方に…」
『ただ暴れ回って、何も考えずに戦うあのやり方に、俺は少なからず変えなきゃいけねぇって思ったんだよ』
ミツアミ「…」
ルクス「しかしなぜ、あのガロン使いは、貴方大会の映像を見るように言ったんでしょうね」
『それについては、俺に思うところがある』
きっとエイトは、楽しいだけじゃ、チームと頑張るだけじゃ勝てない相手がいる、俺達が本気を出したら、圧倒的な実力差で叩きのめされることを知ってたんだな。
マコ「君達と戦って、少しは改心してると思うよ？」
ジュン「俺達みたいな存在が、近くにいることを知っておけということだろうな」
ルクス「世の中、貴方達みたいな人ばかりではないということですよ」
ミツアミ「…」
『おい、ミツアミ。あんまり落ち込むなよ？お前の実力は確実に上がってるんだ』
ミツアミ「ううん、大丈夫だ。師匠やエイトの言うことも一理ある。それでも…」
マコ「それでも？」
ミツアミ「私は、ゴーグル達の考えを信じたい」
真剣な表情で、俺たちを見つめるミツアミ。その目は、とても澄んでいた。
『ああ、それでいいよ。ミツアミ』
ルクス「…面白いですね。弓使い」
マコ「そのうち私達とも戦うことになるんだし、覚悟しておきなよ？」
ミツアミ「ピョ！？」
ジュン「ま、この新バンカラクラスとの喧嘩が終わったらな」
意地悪な表情でミツアミを見るルクス達。おいおい、あんまりいじめんなよ…。ミツアミが可哀想だろ…。
ミツアミ「そ、その時は、私も全力で立ち向かう！」
ルクス「…」
マコ「…」
ジュン「…」
『…』
ミツアミ「え、あ、な、なにか悪いことを言っただろうか…」
俺達に宣戦布告を放った瞬間、俺たちの中に笑いが生まれる。
マコ「あはは！いいじゃんいいじゃん！」
ルクス「その目ですよ。我々に勝ちたいのであれば、全力で叩き潰す気でかかってきなさい」
ジュン「俺達も全力でぶっ潰してやるよ！」
『おいおい、もっと柔らかい言い方出来ねぇのかよ』
ミツアミ「こ、これが「無敗」と言われたチームか…」
あ、俺達が怖くてやばい奴だって思われたかな？
ミツアミ「師匠はやっぱりすごいな！」
なんか羨望に変わってた。
続く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お茶畑(プロフ) - aさん» 応援ありがとうございます。バンカラ編の作品として楽しんでもらえて嬉しいです。 (10月21日 20時) (
レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
a - とても面白い夢小説ですね！エイトくんがお話に出てくる夢小説が少ないので、とても嬉しいですこれからも頑張ってください😊応援してます (10月14日 0時) (レス) id: 7b9c42917a (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - ちょこみんと＃HARUちゃんさん» ありがとうございます。本当に不定期更新ですが、皆様を楽しませられるよう、精進します。 (10月11日 17時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこみんと＃HARUちゃん(プロフ) - とても面白いです。これからも頑張ってください！ (9月18日 14時) (レス) @page16 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - 団子さん» コメントありがとうございます。好きだと言ってもらえて嬉しいです。 (9月12日 16時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お茶畑 | 作成日時：2023年8月19日 0時
