＃６３『メガネ君の嫉妬』 ページ16
【A視点】
『今日はごちそうだな！』
ゴーグル「わーい！やったー！」
メガネ「色々買ってもらって…ありがとうございます！」
『気にすんなって！俺は世話焼きだからな。これくらいのことならしてやるよ』
俺達は買い出しを終えて、今は俺の家で料理をする所だ。
メガネ「ゴーグル、僕たちは食器の準備をしよう」
『お、気が効くなぁ、頼んだぜ』
そんな折に、ゴーグルとメガネが他の準備をしてくれる。やっぱりいい子だなぁ。
ゴーグル「コップとかここでいいよね？」
メガネ「そうだな」
今まで一人飯だったが、誰かと一緒に食うのも悪くないかもな。
―――
【メガネ視点】
テーブルは四人用…こっそり師匠さんの隣に僕が座ってもいいよね。少しずつ、距離を縮めていこう。
ゴーグル「メガネくん？ボーっとしてるよ？」
『あ、いや。なんでもないよ！』
ゴーグルには話すべきかな…。でもゴーグルって師匠さんと仲いいしなぁ。ちょっとヤキモチ妬いちゃう。
A「いよっし！出来たぞ！お前ら！」
ゴーグル「わーい！」
師匠さんってしっかり自立出来てるんだなぁ。やっぱり大人ってすごい。憧れちゃうな、いや…僕の場合は、好きになっちゃうなぁ。
A「おかわりもあるから、一杯食えよ！」
ゴーグル「いっただきま〜す！」
『い、頂きます！』
好きな人の手料理。少女漫画でしか見たことないけど、まさか現実で体験出来るなんて。
A「ん、美味い！」
『美味しい！師匠さんって料理上手なんだね！』
A「そんな褒めることか？」
ゴーグル「そんなことないよ！Aのご飯すっごく美味しいよ！」
その瞬間、僕の心がズキッとした。僕は師匠さん呼びなのに、なんでゴーグルは名前で呼んでるんだろう。
A「そんな屈託のない笑顔で言うなって、照れるだろ」
『…』
ゴーグル「いくらでも褒められるよー！」
まただ。すっごく胸が痛い。二人が仲良さそうにしてると、すごく辛い。…僕、ゴーグルに嫉妬してるな。
A「あ、てかさメガネ。その師匠呼び、もうしなくていいぞ。これからは名前で呼んでくれ」
『え、いいん…ですか？』
A「もちろん。あ、敬語も無しな。なんだか落ち着かねぇ」
ゴーグル「よかったね！メガネ君！」
『う、うん！』
A…と仲良くなれたのかな。でも、なんだかまだモヤモヤする。なんでなんだろ…。
続く
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お茶畑(プロフ) - aさん» 応援ありがとうございます。バンカラ編の作品として楽しんでもらえて嬉しいです。 (10月21日 20時) (
レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
a - とても面白い夢小説ですね！エイトくんがお話に出てくる夢小説が少ないので、とても嬉しいですこれからも頑張ってください😊応援してます (10月14日 0時) (レス) id: 7b9c42917a (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - ちょこみんと＃HARUちゃんさん» ありがとうございます。本当に不定期更新ですが、皆様を楽しませられるよう、精進します。 (10月11日 17時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこみんと＃HARUちゃん(プロフ) - とても面白いです。これからも頑張ってください！ (9月18日 14時) (レス) @page16 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - 団子さん» コメントありがとうございます。好きだと言ってもらえて嬉しいです。 (9月12日 16時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶畑 | 作成日時：2023年8月19日 0時
