＃６２『ライバル同士』 ページ15
【A視点】
あの後ブルチの女子たちと別れて、俺の家にゴーグルとメガネと一緒に帰ってきた。俺は掃除ぐらいはするタイプだからな、いきなり人が来ても大丈夫だぜ。
ゴーグル「わー！広い！」
メガネ「お、お邪魔します…」
『おー、くつろいでけー』
俺は流れるように冷蔵庫を見る。今日は三人分の飯の準備しなきゃな。材料あるか？
ゴーグル「ご飯にするのー？」
『ああ、まだ食ってなかっただろ？』
メガネ「確かにお腹すいたかも」
って話をするけど、なんということでしょう、冷蔵庫には酒しかない。買い出しに行くか…。
『悪い、なんにもねぇから買い出し行ってくる』
メガネ「あ、僕も行くよ！」
ゴーグル「俺も俺もー！」
『おし、三人で行くか』
こうして俺達は買い出しに行くことになった。
―――
【視点なし】
一方その頃広場では…
８ビット「おい、お前抜け駆けすんなって」
ミツアミ「そ、そういう８ビットもだぞ！私だってまだ師匠に…で、デートとか誘ったことないし…」
エイト「抜け駆けもなにも、８ビットだって師匠とデートしたんだろ？お合いこさ」
８ビット「何がお合いこだ。お前のことだ、またなんか師匠にしたんだろ！」
エイト「うーん、ほっぺにキスぐらいはしたかな」
ミツアミ「キ…！？」
エイト「おいおい、キスぐらいでそんな真っ赤になるようじゃ、師匠と親密な関係になるなんて夢のまた夢だぜ？」
キスという単語に明らかに動揺しているミツアミに対してそう言うエイト。煽りか自慢か、はたまた両方か。
８ビット「てんめぇ…！」
その瞬間、エイトがニヤリと笑い、人差し指で唇を指す。
エイト「あ、俺、今度は口にするから」
ミツアミ「はッ…！？」
エイト「悔しかったら奪ってみなよ。ま、一番は俺だろうけど」
そう言葉を言い残すと、エイトはその場を去っていった。間違いなく宣戦布告、ミツアミや８ビットだけでなく、８傑を巻き込んだ物である。
８ビット「アタシも帰る」
ミツアミ「…」
二人も続いて立ち去る。ここからは仲良し８傑ではいられない、欲しい物を奪い合うライバルになるのだ。
ミツアミ「師匠…私は、師匠のことが好きなのだろうか…」
嫉妬に曇ったこの心、ミツアミがその正体を、恋心を自覚する日は、きっとそう遠くない。
続く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お茶畑(プロフ) - aさん» 応援ありがとうございます。バンカラ編の作品として楽しんでもらえて嬉しいです。 (10月21日 20時) (
レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
a - とても面白い夢小説ですね！エイトくんがお話に出てくる夢小説が少ないので、とても嬉しいですこれからも頑張ってください😊応援してます (10月14日 0時) (レス) id: 7b9c42917a (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - ちょこみんと＃HARUちゃんさん» ありがとうございます。本当に不定期更新ですが、皆様を楽しませられるよう、精進します。 (10月11日 17時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこみんと＃HARUちゃん(プロフ) - とても面白いです。これからも頑張ってください！ (9月18日 14時) (レス) @page16 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
お茶畑(プロフ) - 団子さん» コメントありがとうございます。好きだと言ってもらえて嬉しいです。 (9月12日 16時) (レス) id: 5d46d04f28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お茶畑 | 作成日時：2023年8月19日 0時
