奏でさせるそれが作曲家【あんスタ】 (ページ31)

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30話ページ31

『は！話せー！！！話してよ！！鬼執事！』

Aは腕を押さえられながら生徒会室へと引きずられていた

しかも廊下ではなく生徒の一目につかない外を歩いているため誰にも助けを求められなかった

～生徒会室～

「会長様、お連れいたしました」

『ふざけんな、弓弦…くそ生徒会長』

Aは弓弦によって無理やり生徒会室に連れてこられて、椅子に座らされていた

もう逃げられないと分かったのか、肘をつきながら足を組んでいた。

「相変わらず口が悲しいねAちゃん」

「弓弦、Aさんにやりすぎだぞ！」

「僕がOKしたんだ、話をしたいなと思ってね」

「ならいいや」

Aは嫌そうな顔で天祥院をずーっと睨んでいた。

そんな中真緒が遅れて生徒会室に入ってきていた、真緒はAがいたことに驚いていた。

弓弦は機嫌を損ねるためなのか、会長だけでなくAに紅茶を渡していた。

「ダージリンにいたしますか？またはアールグレイ、アッサムもございますよ」

『…いらない』

「ではダージリンにいたしますね」

『誰もいるって言ってないし』

Aがため息をつくと時計をじっと見た、そうそろそろ真緒を除いたトリックスターが生徒会室に来る時間だと思った。

時間が遅いから来ないとも思ったが、生徒会室の扉がそっと開かれた。

扉の先にはスバル、真、北斗、あんずがいた

「ようこそ。夢ノ咲学院生徒会室へ。夕べは名乗っていなかったね。生徒会長の天祥院英智だよ」

「奴隷～。僕にもお茶頂戴。久しぶりに会長と沢山おしゃべりしたら喉乾いちゃった」

「奴隷ではありません」

普通に危ない空気ではあるはずだが桃李だけは空気が違っていた

「とうとう年貢の納め時だね！トリックスター！会長が帰ってきたからにはお前らなんかバーンだよ！」

「お行儀が良くないよ。僕は喧嘩するために彼らを呼び出したんじゃないんだ」

「こんなゴミクズ共に情けをかけてあげるんだね～。器が大きい！」

緊張感のない会話に北斗はあきれたのか生徒会室から出ていこうとして他のメンバーも出ようか悩んでいた

だがその後に聞きたくない、意外な言葉が天祥院発せられた

「面白いね君達は。単刀直入に述べよう。トリックスターは解散しなさい」

『んなっ！！』