15万円 ページ16
*
「これはね、Aの幸せを思って言ってるわけで…」
だから早く別れなさい、と言うお母さん。
「あの、お母さん」
「なによ」
「付き合ってないよ…」
「！？」
「私生まれてから彼氏なんて一人もできたことないし作り方もわからないし…」
「なっ…！？」
「では質問です。そんな私にこんな彼氏ができるでしょうか？」
すると、お母さんは目に涙を浮かべ、私を優しく抱きしめた。
「ごめんなさい。私が間違ってた…」
なんていうか、すごく失礼だ。私に。
お母さんが私を抱きしめていると、スカートのポッケに入れている私の携帯が振動し始めた。
「出たら？」
「うん」
誰だろう、とスマホを見ると今一番見たくない名前が表示されていた。
「ぁ…」
「誰？」
「だだだだ誰でもないサラバ！」
「待ちなさい！」
自分の部屋へ向かおうと走ったけど、転んだ。
その隙にお母さんが私の手からスマホを抜き取る。
切実に泣きたい。なんて日なんだ。
「へぇ…轟焦凍……？」
「や、やめて…！！」
私の声は届かず、お母さんは通話ボタンを押した。
「もしもし？」
「ああああああああああああああああああ」
『もしもし。うめき声が聞こえたんだが大丈夫か』
轟くんの低音イケメンボイスが聞こえた。
きっとスピーカーモードにしているのだろう。
轟くんのもしもしが聞けたからもう幸せだ。
思い残すことなんて無い。
いやめっちゃあるわ！！！！！！
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みかん - 緑谷焦りすぎて腹筋崩壊しそうw (2018年8月14日 15時) (
レス) id: 4c9134da1a (このIDを非表示/違反報告)
名無し97311号(プロフ) - すっごく続き気になります！更新待ってまーす。 (2018年8月3日 9時) (レス) id: 5cf49e3c3c (このIDを非表示/違反報告)
堕天使ヨハネ - エンデヴァー!! (2018年7月30日 13時) (レス) id: ebae9e8664 (このIDを非表示/違反報告)
青井メガネ(プロフ) - 天然な轟君の発言に我の腹筋は耐えられなかったようだ。 (2018年7月29日 21時) (レス) id: 0800e249bd (このIDを非表示/違反報告)
りな - 轟くん好き過ぎる (2018年7月9日 1時) (レス) id: 14cdd1e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビスケ | 作成日時：2017年7月31日 14時
