100万円を君に【轟焦凍】 (ページ12)

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11万円ページ12

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「ほんとにかけるぞ」

「ああ…」

「ついにこのときが来たんだね…」

切島くんと麗日さんの茶番はガン無視して轟くんは、通話とかかれたマークを押した。

みんなが話したいというのでこっちはスピーカーにしている。

プルルルルル、という音が鳴っているが彼女はなかなか出ない。

この時間に電話かけてるからしょうがないと思うけど…

「なかなか出ないね」

「もう授業始まってんじゃねーの？」

『この電話番号は、現在使用されておりません』

…え？

「え？なんで？」

「番号これじゃないの？」

轟！とみんなが彼を見ると、当の本人はさほど気にしていなかった。

「番号変えてたのか…じゃあ無理だな」

え！？そこ無理なんだ！？

すると、上鳴くんが轟くんの方に手をポンと置いた。

「轟、これで落ち込む必要なんて無いぜ。恋愛になのは…そう、駆け引きだ。」

押して引くのが一番大事！という上鳴くん。

「駆け引き…？」

「そうだ！今のお前は急に金を渡そうとしたり一方的に押してるだろ？」

「別にそんなことねえよ」

「それがそんなことあったりするんだよ！だから！一回引いてみろ！」

これでその子はお前にイチコロなんじゃね？と上鳴くんはウインクをする。

「轟さん！」

「なんだ八百万」

八百万さんがこういう話に詳しいのは少し意外な感じがする。

「私、無意識なだけで轟さんはすごく押してるように思いますわ…」

「あ！それすげーわかる！」

「押してねえ」

轟くんの言葉なんてみんな無視で、取り敢えず引かないといけないからもう今日は会うな！と言って話が終わった。

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