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「、、、行かないでよ。」
彼の弱々しい声に、アクセサリーをつける手が止まる。
「無理だよ〜、出席するって連絡しちゃったし、、」
「初恋の相手と再開して〜、とか俺やだよ。」
香水に手を伸ばすと、鍛えられた腕が腰にスルッと回ってきた。
「Aのことは信じてるけどさ、初恋の相手とか勝ち目ないじゃん、、。」
回された腕に力が込められる。少し痛い。
「何をそんなに嫌がっているのか」という疑問に対して、彼から返ってきた答えに愛おしさを感じる。
「大丈夫だよ、私の初恋の人は颯一郎だもん」
「え!?」とさっきの弱々しい声とは裏腹に、聞き慣れた大きな声をあげる彼。
開いた口が塞がらない様子の彼に、ケラケラと笑いが込み上げてきた。
「言ってなかったけ?」と聞けば、何度も首を縦に振られる。
「お酒には気をつけるし、暗くなる前には帰るよ。」
「じゃあさ、これしてって」
彼は隣の香水に手を伸ばすと、私の首元に向かって吹きかけた。
嗅ぎ慣れた、大好きな匂いが鼻を通り抜ける。
「俺の彼女っていう印!」
「しょーがないなぁ、」
にぱっと笑う彼に、満更でもなくそう答えた。
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遅くなりましたが、リクエストありがとうございました!
B30|最終回はハッピーエンドです→←B21|匂わせみたいにして 困らせたいんだ
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。の(プロフ) - 一琉さん» こちらこそありがとうございました〜!! (2月24日 5時) (レス) id: d00c6ffc61 (このIDを非表示/違反報告)
一琉(プロフ) - 最高ですありがとうございます( ; ; )♡ (2月23日 23時) (レス) @page43 id: db6f4734de (このIDを非表示/違反報告)
。の(プロフ) - 一琉さん» B33くん了解しました!お待ちいただけると幸いです( т т ) (2月18日 0時) (レス) id: d00c6ffc61 (このIDを非表示/違反報告)
。の(プロフ) - がぎさん» B43くん、上手く書けているか不安だったので良かったです!ありがとうございます^.ˬ.^ (2月18日 0時) (レス) id: d00c6ffc61 (このIDを非表示/違反報告)
一琉(プロフ) - もしよろしければ杉澤龍くんのお話読みたいです!♡ (2月18日 0時) (レス) @page41 id: db6f4734de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。の | 作成日時:2023年12月9日 17時