恋煩い

B43｜黒い魔術かピュアなおまじないか ページ41

俺の彼女はとにかく可愛い。




寝起きが悪いところ、口いっぱいに頬張ってご飯を食べるところ、甘えるのが苦手で擦り寄ってくるところ、試合を夢中になって観戦するところ



それはもう、上げだしたらキリがないほど可愛い。





｢今日から可愛いって言うの禁止！｣




そんな彼女から、『可愛い禁止令』を出されて早3日目。



いつものようにメイクをする彼女をボーッと見つめる。





｢どっちのアイシャドウがいいかな？｣

｢今日の服装に合うのはこっちかな。｣




｢見て、ここの新作のリップ可愛いの！｣

｢ほんとだ、Aにピッタリじゃん。｣





黙々とメイクを進める彼女は、何かが引っかかるような表情を見せる。





｢佑囲斗くん、今日のメイクどう？｣


｢めっちゃ綺麗、めっちゃ可愛い！｣




口に出てしまった本心に、思わず口を手で覆う。


しかし、彼女には聞こえてしまっていたようで、、。




｢あーー、ごめん。｣




嫌な思いをさせてしまったかもしれない。

俯く彼女の顔を覗き込み、顔色をうかがう。




｢、、それだ！｣




俺の心配とは裏腹に、キラキラと笑顔を浮かべる彼女。




｢何か物足りないなぁって思ってたんだけど｣

｢佑囲斗くんからの『可愛い』がなかったからだ、、笑｣




恥ずかしそうにはにかむ彼女を、ぎゅーっと抱きしめる。





｢ね〜〜、何それめっちゃ可愛い｣


｢佑囲斗くん、苦しいって笑｣



｢今日早く帰ってきて、｣

｢3日分以上の『可愛い』言いたいから！｣





彼女の肩に手を置き、力説をする勢いで話す。




嬉しそうに照れ隠しをする彼女


今日も世界一可愛い！！




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リクエストありがとうございました！

開幕戦までには完結させたいのですが、恐らく厳しいですね…笑
｢こんなネタどうだ！｣というものがあれば、マシュマロ等に送ってくださると大変助かります！

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