B11｜区役所行ってウェディング！ ページ38
｢先輩！｣
学校のロータリーを歩く私に、後ろから声を掛けてくる後輩。
私の最近の悩みの種である。
｢A先輩、好きです。｣
｢あ、お昼ぶりに会いますね。｣
｢逆逆、順番おかしいよ。｣
コンクリートに映る、私よりもはるかに大きい影
本人に目を向けると、何事も無かったかのようにニコニコと笑みを浮かべている。
彼は、部活の後輩である山下くん。
彼が入部するまでは、『凄い新人が入る』という噂が広まり、どんな子なのかと楽しみにしていた。
そこから早数ヶ月、私は何故か、異様な程に好かれてしまっていた。
朝会った時、移動教室で会った時、購買で鉢合わせた時、部活で顔を合わせた時。
数え出すとキリがないが、彼は私に会う度、告白惑いな事をして来る。
｢A先輩と会えるなんてラッキーです。今日の数学頑張ってよかった。｣
｢良かったね、私はアンラッキーだよ。｣
冷たすぎるかもしれないが、彼にはこのくらいがちょうど良い。
｢山下くんはさ、なんで私に構うの？｣
彼が私を好きになったきっかけを、私はずっと気になっていた。
｢Aさん、僕が入部したての頃、キャッチボールに付き合ってくれたの覚えてます？｣
｢あー、覚えてる！｣
｢部活終わった後、用具片付けてた時にね。｣
入部してしばらく経ったある日、山下くんに誘われて一緒にキャッチボールをしたことがある。
｢A先輩のボール、へなちょこで全然飛ばなくって｣
｢だって野球出来ないし、、｣
｢それでも嬉しかったんですよ。A先輩が気軽に接してくれることが。｣
私にとっては小さな出来事でも、山下くんにとっては大切な出来事なのかもしれない。
｢A先輩｣
｢ん？｣
｢好きです、A先輩が好きです。｣
山下くんからの何度目かの告白に、初めて私の心臓が煩くなった。
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遅くなりましたがリクエストありがとうございました！
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。の(プロフ) - 一琉さん» こちらこそありがとうございました〜！！ (2月24日 5時) (
レス) id: d00c6ffc61 (このIDを非表示/違反報告)
一琉(プロフ) - 最高ですありがとうございます（ ; ; ）♡ (2月23日 23時) (レス) @page43 id: db6f4734de (このIDを非表示/違反報告)
。の(プロフ) - 一琉さん» B33くん了解しました！お待ちいただけると幸いです( т т ) (2月18日 0時) (レス) id: d00c6ffc61 (このIDを非表示/違反報告)
。の(プロフ) - がぎさん» B43くん、上手く書けているか不安だったので良かったです！ありがとうございます^.ˬ.^ (2月18日 0時) (レス) id: d00c6ffc61 (このIDを非表示/違反報告)
一琉(プロフ) - もしよろしければ杉澤龍くんのお話読みたいです！♡ (2月18日 0時) (レス) @page41 id: db6f4734de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。の | 作成日時：2023年12月9日 17時
