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「ここにいたん?」
わざと後ろから話しかけると、彼女は大きく肩を揺らし、驚いた様子で振り向いた。
「外で寒がってたら、良かったら室内に居ていいよって言って貰えてさ」
にこにこと嬉しそうに笑う彼女に、少し違和感を覚えた。
彼女が身につけている上着に、「1」と刺繍されていた。
「これ、周平さんの?」
思わず彼女の腕を掴んで聞いた。
「寒いですね〜って話しかけたら、使わないから着てなって貸してくれたの」
「優しかったなぁ」とつぶやく彼女を見て、彼女の腕を掴んだ手に力が入る。
「周平さん、細身に見えるのに上着大きくてびっくりしたよ。さすがプロ選手だね。」
彼女が自分以外の人を褒めているのを「うんうん」と聞いていられるほど、俺の心は広くない。
「それ、脱いで。俺の貸すから。」
戸惑う彼女を無視しながら、「1」の上着を脱がして「18」の上着を彼女の肩にかける。
「由伸、嫉妬したんだ。」
彼女は昔から感が鋭い。それも、変な場面に限ってだ。
今から隠し通すのには無理があるだろう。
「それ、いわゆる彼ジャーってやつやろ?」
「俺以外の着たら嫌や。」
「Aは俺の彼女やのに。」
腹を括り、思っていることを全て吐き出す。
「ごめんね、もう他の人に借りないから」
「私は由伸の彼女だもんね。」
小さな手で、よしよしと頭を撫でられる。
余裕が無いみたいでダサかったかな、
心配になりつつも、彼女に甘えられるのなら嫉妬もたまにはいいかもしれないと思った。
B67|ウルトラレアなキスして!→←D18|一瞬で見つけ 駆けつけるよ
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。の(プロフ) - 一琉さん» こちらこそありがとうございました〜!! (2月24日 5時) (レス) id: d00c6ffc61 (このIDを非表示/違反報告)
一琉(プロフ) - 最高ですありがとうございます( ; ; )♡ (2月23日 23時) (レス) @page43 id: db6f4734de (このIDを非表示/違反報告)
。の(プロフ) - 一琉さん» B33くん了解しました!お待ちいただけると幸いです( т т ) (2月18日 0時) (レス) id: d00c6ffc61 (このIDを非表示/違反報告)
。の(プロフ) - がぎさん» B43くん、上手く書けているか不安だったので良かったです!ありがとうございます^.ˬ.^ (2月18日 0時) (レス) id: d00c6ffc61 (このIDを非表示/違反報告)
一琉(プロフ) - もしよろしければ杉澤龍くんのお話読みたいです!♡ (2月18日 0時) (レス) @page41 id: db6f4734de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。の | 作成日時:2023年12月9日 17時