恋煩い

D18｜一瞬で見つけ 駆けつけるよ ページ3

俺の彼女は球団職員として働いている。






幼なじみで同じ環境で育った戦友でもあり、大切な人。








先日、球団のSNSで行われた「カメラに向かってひとこと」








ファンの間での人気企画で、俺にも順番が回ってきた。







裕真くんの「Aの事になると、昔から番犬みたいっす」というふざけた爆弾発言により、公の場でも堂々と接することができるようになった。









今日の試合は、ビジターでのナイトゲーム。









日が落ちるのも早くなってきたせいか、ヒンヤリとした風が身に染みる。










練習メニューを終え、試合まで休憩しようと道具を持って移動する。









(A、おらんな、、)








いつもは慌ただしく球場内を行き来している彼女。







しかし、今日はそんな彼女の姿を見ていない。









今回の遠征には帯同しているとは聞いているので、裏で資料の整理でもしているのだろうか。







みんなが集まっているであろうサロンに向かうと、パソコンに向かって作業をしている彼女の姿を見つけた。

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