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「なんでジミナお前の部屋で寝てるんだよ」
「ヌナ、どういう事なの」
「私だって朝起きて悲鳴あげたよ、酔ってて寝る部屋間違えたって言ってt…」
最後まで言い終える前に、2人はジミンの所へ一目散に走って行く。すると部屋からジミンの高い声が聞こえてきて、どうやらシメられてるらしかった。
ガタンとかゴンとか痛そうな音がして、しばらくするとテヒョンとジョングクが部屋から出てきた。
「ジミナ絶対計画的にお前のベッド入った」
「ヌナ、不届き者には制裁を加えておきました」
不届き者ってどの口が…ジョングク、あんたこのソファで何したか覚えてる？記憶力大丈夫そう？
頬を押さえながらよろよろと寝室から壁伝いに這い出てきたジミンに、ジョングクが声を掛ける。
「ジミナ！正座！」
弟分のくせにタメ口かつ高圧的にジミンに言うから、当のジミンも見ていたテヒョンも笑いを堪えきれず吹き出す。ジョングクも釣られて笑うけど、早くヌナに謝ってくださいと続けた。
「僕朝謝ったって、ごめんって言ったよ」
「もう良いから3人とも早く顔洗って来て、朝ごはんにしよ」
私がそう言うと競い合うように洗面所へと駆けて行き、じゃれ合う声が聞こえてくる。
本当に子供っていうか、馬鹿っていうか。楽しそうで何よりですけど。
…こっちの気も知らないで、全く。
キッチンに行って、食パンをオーブンにセットして冷蔵庫から卵を取り出し目玉焼きを4つ作った。
初めに戻ってきたジミンが、隣に来てフライパンの中を覗くから蓋を開けないでと声を掛ける。
「うわーなんか今新婚気分」
「ジミニヒョン、見えてないのかもしれないけど俺も居ますからね」
「俺もね」
ダイニングテーブルを4人囲んで座って、一斉に食事を始める。
「テヒョンイヒョン、今日はどっか行く予定ですか？」
「あー特に何も考えてないけど」
「僕さ、昨日ここに来るまでの道に遊園地見つけたんだけど」
「遊園地なんてありました？」
「うん、なんか結構古い感じだったけど」
ジョングクとジミンがスマホを見ながら遊園地を探す間、テヒョンはずっとパンの耳を千切って食べてる。マイペース。
「あ、これっぽいな。本当に結構古いけどやってんのかな」
「ヌナ遊園地行きたいですか？」
「とんでもない絶叫系以外なら乗れるよ」
「じゃあとりあえず支度したら行ってみますか」
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作者名：芍薬
| 作成日時：2022年3月31日 12時
