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「…」
「あんたねえ、こんな点数で合格とか言って、自分で恥ずかしくないの」
「…」
「お母さんは恥ずかしい、次は許さないよ。ジョングク、聞いてるの？」
「…」
どんな小言を言われようが、今の俺には何も入ってこない。
帰り道何度も後ろを振り返り、電信柱にぶつかりながらも命辛々家に着いて早速答案用紙を母親に没収されて小一時間正座させられているんだけど、そんな事どうでも良くて。
どうでも良くてさ！
「どうなってんだ！」
「…あんたの頭の中がどうなってるのよ」
大きなため息を吐いて、もう行きなさいと言う母親に敬礼して、自分の部屋に向かうため階段を駆け上がる。
全身鏡に映る自分の顔を二度見する。
え、ちょっと、俺。目バッキバキじゃん。
でもさ、そりゃバキバキにもなると思わない？
校内一のモテ兄さんと俺の男友達のAがなんかイチャイチャしてさ、俺だけ違う時空飛んできちゃったかなと思ったよね。
あんな、か弱い女の子みたいな顔してヒョンを見つめてるA見たらさ。
なんかもやっとするんだよね。
は？しねえよ、もやっとなんて。
奇跡が起きてAが大好きなヒョンと関係を持てたんだから赤飯炊いてやんないと。
おめでとうございますーってたくさんの人に見守られながら笑顔ででっかいハサミ持ってテープカットしてやんないと。
なのになんで、こんな寂しい気持ちになるんだろう。
「…風邪か？」
額に手を当てて、熱を測ってみるけど見事に通常運転。
外はもう暗くなって来てるのに、いつもなら部屋の灯りが点いても良い頃なのに。
マジでヒョンとよろしくやっちゃってるんですか、ねえ。Aさん。
制服を脱ぎ捨てて、部屋着に着替えてベッドに転がる。
余計な事考えちゃう自分にドン引いて、イヤフォンを耳に差し込み爆音で洋楽を流して現実逃避する。
シャッフルなのにさすが俺のスマホ、選曲分かってるね。
そうそう、アリアナです。今の気分は高音で捲し立てて欲しい感じなんです。
寝転びながら全身を揺らして音楽に没入していると、窓の外から明かりが差し込む。
奴が、帰って来た。
早速からかってやろうと、ベッドから立ち上がりAの部屋の方に視線を向けると、カーテンを開けっぱなしのまま着替えを始めてやがる…
「アリアナ、今One last timeやめてえ」
ブラウスのボタンを1つ1つ外している背中が見える。ああ、こっち向け！いや、向くな。
喉がごくり、と鳴ってAから目が離せない。
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daicomg84(プロフ) - 芍薬さんが大好きです。 (2022年6月11日 23時) (
レス) id: 289e7de8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - あかん。おんもろすぎる（笑） (2022年2月24日 3時) (レス) @page48 id: fab33c3484 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - やばい笑いすぎてお腹痛いです (2022年2月24日 2時) (レス) @page6 id: fab33c3484 (このIDを非表示/違反報告)
amo(プロフ) - ちやんと人の話を最後まで聞けー！！！！ジョングガー！！！ (2021年7月9日 18時) (レス) id: 23a390d558 (このIDを非表示/違反報告)
Jina(プロフ) - じょんぐ、よく頑張ったよ！ご褒美にうまい棒あげる^^喉カラカラになってむせたことにして泣いちゃえTT (2021年7月9日 15時) (レス) id: 471479b0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芍薬
| 作成日時：2021年6月28日 18時
