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はあ、はあ、と肩で息をして突っ立っている俺にその男の人は気付いて、Aに目配せをした。
Aは振り返って俺の顔を見て、驚いたようだった。
「グク何してるの？打ち上げは？」
「…誰、その人」
やめろ、俺…！聞くな。薄々分かってんだろ、Aはこの人に髪を撫でられてあんな優しい微笑みを返してたんだから。2人の距離を見たら聞かなくたって分かってんだろ。やめろA言うな、言わなくていい。
「この人はわたしの」
「あああああ」
「え、何急に大きな声出さないで」
「そうだ、そう、俺母ちゃんに早く帰ってこいって言われてたんだ、じゃ！俺はこれで」
目を丸くして、その人とAは突然走り去る俺を見ていたと思う。
我ながらなんて情けない。2人の横を通り過ぎる時、ごめんねジンくんと微かに聞こえた。
細身の身体にスラっと長い足、ぽってりした唇、うるっとした瞳のイケメンの名前は"ジンくん"なんだな？その人がAの、
「…最悪だ」
付き合ってる人が居るなら、なんで教えてくれないの。俺1人で舞い上がっちゃって本物の馬鹿野郎じゃん。好きだって伝えたいとか、触りたいとか可愛いとか見つめていたいとか、俺だけ盛り上がっちゃって。本当…馬鹿じゃん。
ぎゅっと拳を握り締めたまま、ただただ走った。
2人の視界から俺が1秒でも早く消えるように。
うきうきしてた気持ちは、一気に冷え切って、唇を噛み締めていないと悲しみが溢れ出そうになった。
まだ何も、始まっていないのに、1人きりの徒競走をスタートしていつの間にかゴールテープを切った。
好きになるわけないと、思っていたAを
少しずつ気になり出して、そのうちに目が離せなくなって、どんどん好きになって。
本当に、Aを好きだった、のに。
「…かっこわるう」
外だよ、まだ外。みんな見てる。泣くなジョングク、泣くんじゃない。笑え！情けなくてかっこ悪くてダサい自分を笑って許してやれよ！じゃなきゃ誰がお前をなぐさめ…え？日常を覗き見てるお姉さん？誰だそれは、何わけの分からない事を言ってる。え、居るの？今も？見てるって…
「お姉さんたち、俺…どうしたらいいの」
【 Into you 】to be continued.....
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daicomg84(プロフ) - 芍薬さんが大好きです。 (2022年6月11日 23時) (
レス) id: 289e7de8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - あかん。おんもろすぎる（笑） (2022年2月24日 3時) (レス) @page48 id: fab33c3484 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - やばい笑いすぎてお腹痛いです (2022年2月24日 2時) (レス) @page6 id: fab33c3484 (このIDを非表示/違反報告)
amo(プロフ) - ちやんと人の話を最後まで聞けー！！！！ジョングガー！！！ (2021年7月9日 18時) (レス) id: 23a390d558 (このIDを非表示/違反報告)
Jina(プロフ) - じょんぐ、よく頑張ったよ！ご褒美にうまい棒あげる^^喉カラカラになってむせたことにして泣いちゃえTT (2021年7月9日 15時) (レス) id: 471479b0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芍薬
| 作成日時：2021年6月28日 18時
