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エンドロールが流れ、どっと疲れた俺がうなだれたまま立てないでいるとAが面白かったね、と笑いかけてくる。
1番盛り上がるところ、目瞑ってたやんと思ったけどその笑顔見れたらもうなんていうか一緒に来れて良かったって、そう思った。
8番スクリーンを出て、ロビーに戻る。
「グク、わたしお手洗い行ってきていい？」
「ああ、うん。じゃ、あっちに座ってる」
今来た道を少し戻り、何人か列ができてるトイレの入り口にAは歩いて行く。
お手洗い、とか言うんだ。女子じゃん。
あーなんかすごいデートっぽい。ついでに化粧とかも直してきちゃうんでしょ、それを幸福な気持ちで待ってる俺。めちゃデート感あるな。
ゴリラの待受を見ながら、にやにや笑っているとどことなく視線を感じて、顔を上げる。
「あー、やっぱりジョングクだ」
「…ヌナ」
スラっと長い足、細い体に短いスカート。
茶色のロングヘアはゆるりとウェーブしていて、あの時と変わらない香水の匂い。
「久しぶりだね、ひとり？」
「いや、…友達と」
「ジョングクなんかカッコよくなったね、鍛えてるの？」
ベンチに座る俺の隣に腰掛けて、ぺたぺたと体を触ってくるこのヌナは、俺の元彼女。
ヒョンと買い物中に声をかけられたのがきっかけで、4人でカラオケに行ったんだけど案の定ヒョンは途中で女の子と消えちゃって、俺とこのヌナとで残された部屋で、その、まあ。はい。
美術系の学校に行ってて、話が面白くて気があったから付き合い始めて。それから3、4ヶ月は続いたかな。その後は特に連絡取ったりもしてなかったんだけどね。
「うん、鍛えてる。だいぶ体でかくなったでしょ」
「今度デッサンのヌードモデルやってよ」
「やだよ、恥ずかしいな」
ずいぶん時間が止まってても、軽快なテンポで話しかけてくるからなんか懐かしくて、ヌナの言葉に吹き出して笑った後、視界に遠くから目を細めてこちらをじっとり見ているAが入ってきた。
慌てて立ち上がって、Aの方に手を振る。
「あ、友達？じゃあわたし行くね、またね」
「ああ、うん。また」
Aはゆっくりとこっちに歩いてきて、そのまま俺の前を素通りして映画館の出口に向かって歩みを進めた。
まずい、やっちまった。
これは怒りレベルで言うと割と高めなやつだ、目も合わせようとしてくれない。
…ここまでいい感じだったのに、あああジーザス。
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daicomg84(プロフ) - 芍薬さんが大好きです。 (2022年6月11日 23時) (
レス) id: 289e7de8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - あかん。おんもろすぎる（笑） (2022年2月24日 3時) (レス) @page48 id: fab33c3484 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - やばい笑いすぎてお腹痛いです (2022年2月24日 2時) (レス) @page6 id: fab33c3484 (このIDを非表示/違反報告)
amo(プロフ) - ちやんと人の話を最後まで聞けー！！！！ジョングガー！！！ (2021年7月9日 18時) (レス) id: 23a390d558 (このIDを非表示/違反報告)
Jina(プロフ) - じょんぐ、よく頑張ったよ！ご褒美にうまい棒あげる^^喉カラカラになってむせたことにして泣いちゃえTT (2021年7月9日 15時) (レス) id: 471479b0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芍薬
| 作成日時：2021年6月28日 18時
