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月曜の朝、絶対にAと鉢合わせないように細心の注意を払いながら家を出た。
背後を取られないように、背中を壁にぴたりとくっつけながら歩くと、うちの制服を着た生徒たちに変な目で見られているのがひしひしと伝わってくる。
「ジョングガー」
背後に気をつけて歩いていたはずなのに、気配を感じなかっただと…！
俺の首元に腕を回して、おはようとにっこり微笑むヒョンの顔に見慣れない眼鏡。なんだ？新しいキャラクター設定なのか？
「ヒョン、眼鏡珍しくないですか」
「ちょっとやらかしちゃって、ほら」
右手で眼鏡の端をつまみ、俺にぐっと寄って来て瞳を覗かせて来る。
ああ、ああ。綺麗な顔に見合わない真っ赤に充血した眼球が痛々しい。
「ふふふ」
分からない。なぜ嬉しそうに笑う。
いつにも増してへらへらして、俺へのスキンシップも多いような気がする。
あれ？これもしかしてさ。
「ヒョンって、俺のこと好きですか」
「…好きに決まってんじゃん、なに急に」
あ、え、やっぱりそういうこと？
これまでの女遊びは俺に対する当て付けで、俺を本気にさせるためのフェイクだったんだ。Aに迫っているように見えたのも、ジョングクに近付くなよっていう、そういうあれ…
んなわけ。
歩く性兵器キムテヒョン先輩だぞ。
「いや、なんかヒョン今日はいつにも増してふにゃっとしてるから変だなって」
「あー」
上履きに履き替えて、スニーカーをロッカーにしまい、バタンと閉めた後。
ヒョンは2年のロッカーの方に顔を覗かせて、
「俺、彼女作るわ」
「へえ、そうなんすね」
「じゃ時間やばいから行くね」
フローラルなオーラを撒き散らしながらひらひらと手を振って立ち去るヒョンに、つられて俺もにこにこして掌を揺らす。
会話を聞いていた女子生徒たちがざわざわしだして、俺も正気に戻る。
「…彼女！？」
危ねえ。ふにゃふにゃな雰囲気に呑まれて、スルーするとこだった。
世界中の女の子と一期一会のあのヒョンが、世界征服を諦めて彼女を作るって言った？あれ、俺まだパラレルワールドに居るんだったっけ。
ぼうっと立ち尽くしていると、本鈴が虚しく校内に響き渡った。
今頃担任が、生徒名簿のチョンジョングクの欄に遅刻と記載していることだろう。
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daicomg84(プロフ) - 芍薬さんが大好きです。 (2022年6月11日 23時) (
レス) id: 289e7de8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - あかん。おんもろすぎる（笑） (2022年2月24日 3時) (レス) @page48 id: fab33c3484 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - やばい笑いすぎてお腹痛いです (2022年2月24日 2時) (レス) @page6 id: fab33c3484 (このIDを非表示/違反報告)
amo(プロフ) - ちやんと人の話を最後まで聞けー！！！！ジョングガー！！！ (2021年7月9日 18時) (レス) id: 23a390d558 (このIDを非表示/違反報告)
Jina(プロフ) - じょんぐ、よく頑張ったよ！ご褒美にうまい棒あげる^^喉カラカラになってむせたことにして泣いちゃえTT (2021年7月9日 15時) (レス) id: 471479b0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芍薬
| 作成日時：2021年6月28日 18時
