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いやいやいや、俺なんでしっかり隠れてんだろう。
壁にへばりついて絶対に見つからないように息を殺してAの部屋を凝視してんだろう。
ブラウスを肩から外し、袖を抜いて露わになる上半身。
サイドホックに手をかけて、パサリと床に落ちるスカート。
薄いピンク色の下着から、少しだけお尻の肉がはみ出してる。
意外と胸が成長してる…
小学生の時以来、久しく見る肌色の多いAの姿から目が離せず、眼球が乾燥してきた。
ああ、もうちょっとだけ、と首をできる限り伸ばして窓から顔を出すと開いていたカーテンに気付いて窓の方に近づいて来た。
「…!」
思わず口を押さえて、急いでしゃがみ込んで隠れる。
覗いてるのがバレたりしたら享年17歳でこの世ともお別れだよ、危な…
悪いことをしている自覚なのか、体が熱くなっている。
ふう、と息を漏らしてその場に座り込んで気付く。
「いやいや、冗談でしょ」
股間に張った立派なテントを見て苦笑いする。
信じない、こんなの俺知らない。男の性ですから、断じてAの下着姿を見たからじゃないですから。
テントを両手で押さえ込んで、なんとか山の神の怒りを鎮めようと奮闘していると、
Aの部屋の電気が消えて、辺りは真っ暗になった。
早くなった脈がだんだんと落ち着いて、たった今起こった非現実体験をすぐに忘れようと布団に入った。
脳が先ほどの映像の再放送を始めて、右手がスウェットの中に吸い込まれていく。
いや、だめだ。布団は逆効果だ。立て、ジョングク。違う、お前は勃つな。
よし、走りに行こう。
走ったら大抵の邪念は消えて無くなる。
そう俺は今パラレルワールドに居るんだ、きっとそうだ。だからゴリラ相手にこんな、こんな!
どこまでも走って、早くこの異次元の世界から抜け出そう…
じゃないと俺、本当におかしくなっちゃいそ。
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daicomg84(プロフ) - 芍薬さんが大好きです。 (2022年6月11日 23時) (レス) id: 289e7de8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - あかん。おんもろすぎる(笑) (2022年2月24日 3時) (レス) @page48 id: fab33c3484 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - やばい笑いすぎてお腹痛いです (2022年2月24日 2時) (レス) @page6 id: fab33c3484 (このIDを非表示/違反報告)
amo(プロフ) - ちやんと人の話を最後まで聞けー!!!!ジョングガー!!! (2021年7月9日 18時) (レス) id: 23a390d558 (このIDを非表示/違反報告)
Jina(プロフ) - じょんぐ、よく頑張ったよ!ご褒美にうまい棒あげる^^喉カラカラになってむせたことにして泣いちゃえTT (2021年7月9日 15時) (レス) id: 471479b0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芍薬 | 作成日時:2021年6月28日 18時