13話 ページ14
涼介side
涼「ねえ、本当に一緒に入るの?」
慧「そうだけどー?」
涼「ふーん……。」
本当に脱衣所まで2人で来てしまった。
お風呂が唯一、一人になれる瞬間なのに。
涼「ごめんね。」
せっかくの時間を壊してしまったような気がして、申し訳なくなって謝った。
慧「なにが?」
涼「せっかくゆっくりできるのに…俺のせいで。」
慧「何言ってんの。俺が一緒に入りたかったのー。
もう、そんな顔しない!」
そう慧兄さんに言われて顔を覗かれる。
慧「何も心配しなくて大丈夫。
もし何かあっても助けてあげるから…ね?」
顔を手で挟まれて目を合わせられた。
涼「…うん。」
見透かされていた。
やっぱり不安なことに変わりはないから。
今までとはやっぱり何か違う。
さっきの和室での兄さん達の顔を見て、すこし分かってしまった。
それでも慧兄さんの顔を見たらすこし不安がなくなった。
慧「さっ、お風呂入ろ?
俺がいるから湯舟に浸かってもいいよ?」
涼「ありがと。」
また、自分と向き合わないといけない時が迫ってきているんだ……
薄々とそれを感じながら俺はお風呂に入った。
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さんプー(プロフ) - 頑張ってください!前回から見てます!!たのしみにしてまっする!! (2018年3月19日 14時) (レス) id: 25b089a651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫苑 | 作成日時:2018年3月18日 3時