続・日常～春～ (ページ11)

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10話ページ11

雄也side

涼介がどうしても気になって和室に来た。

雄「涼介～、起きろ～。」

そう声をかけて、優しく肩を叩くと、

涼「…んん。……あれ？雄にぃ？」

雄「気になったついでに起こしに来た。
シャワーだけなら入っても良いって。」

涼「んっ…。」

雄「どうした？」

起こしたはいいが、涼介が頭に手を当てた。

涼「いや…ちょっと頭が痛くて。」

雄「大丈夫か？慧呼ぶ？」

俺はこういうのに慣れていないから少し慌ててしまった。

涼「…いやっ…大丈夫。シャワー浴びる。」

まだ少し辛そうな涼介だが、布団から出て立ち上がろうとした。

ふらっ…

雄「っ！！……あぶねっ……。」

一瞬、涼介の体がふらつきとっさの行動で抱きかかえた。

涼「ぇっ……。」

雄「大丈夫かっ！？」

涼「…だいじょうぶ。
力がはいんなかった……。

少し放心状態の涼介。

雄「やっぱり、慧呼んでくる。
すぐ呼んでくるからな。」

あまり刺激をしないようにゆっくりと布団に寝かせて、慧を呼ぶために立ち上がる。

涼「…ごめん。」

雄「謝んな。そのままでいろよ？」

ちょっと不安定になってる。

急いでリビングまで戻り、慧に伝える。

慧「…分かった。」

侑「慧兄？…涼介になんかあった？」

慧「ん～？大丈夫だよ～。
シャワー浴びる前にもう一回診ておこうと思って。」

侑「そう……ならいいけど。」

そう侑李は言うけど、納得はしてない感じ。

慧「でも侑李の言う通りなんかあったら困るから雄也付いて来て～。」

雄「ぉ、おう。」

慧にしてはちょっと強引だった。
それに、

目が笑っていなかった。