４６(wonwoo) ページ38
「ん...あれ、ウォヌくんとドギョムくん」
ユンソが去ってすぐ、サラヌナが目を覚ました。相変わらず怖いくらいの無表情で呑気にこんにちはなんて俺たちに言っている。俺は正直他のメンバーほどこの人とはそこまで仲が良いわけではないし、何考えてるのかわからなくて少し苦手だ。それを言うと、ミンギュに「ヒョンは自分のことを棚に上げて何を言ってるんですか！」と怒られた。ミンギュからすれば俺もぼーっとして何を考えてるのかわからないことがよくあるらしい。
「サラヌナは今日、どの競技にも出ないんですか？」
「うん。ジウオンニが出ないほうがいいって言うから」
それはやはり、ミンギュが昨日言っていたことも関係しているのだろうか。あいつの言葉を借りれば、サラヌナとあわよくばお近づきになろうという軽率な考えを持っている輩が最近多い、らしい。ユンソもきっと、それを懸念して俺とソクミンにお守りを頼んだに違いない。だってこの人なんか鈍そうだし。
「あ、そうだ！せっかくなんで、ヒョンたち呼んできますね！呼ばないと怒られそう」
そう言うとソクミンは走って行ってしまった。俺は仕方なく、サラヌナの隣に腰を下ろす。ソクミンの背中をぼーっと眺めていたヌナは、「怒られるってなに」と小さく笑いをこぼした。笑ったところ近くで初めて見たかもしれない。
「みんなは白のパーカーなんだね」
「そうですね」
「見て？私、赤なの。赤のパーカーなら、髪の色変えてくればよかった」
少し不機嫌そうにそう言って、ヌナは自分の着ているチームパーカーを無表情に見つめていた。サラヌナの髪色はコンサート中と同じくまだ赤っぽい茶髪のまま。そういえばジョンハニヒョンも全く同じような髪色だ。今日もまた双子だって言われますね、なんてことをさっきソクミンにからかわれていたが、ヒョンは満更でもなさそうな顔をしていた。
「ヌナ、真っ赤でめちゃくちゃやる気みなぎってるみたいですね」
「え、やだよ。やる気ゼロ。私もウォヌくんみたいに白がいい」
「俺がやる気なさそうに見えるみたいな言い方やめてくださいよ」
「見えるみたいなんじゃなくて見えるんだよ」
あれ、この人こんなにしゃべる人だったっけ？チラリと横を見ると、サラヌナが少しだけ口角をあげていた。確実に前より変わった、気がする。それは誰のお蔭なんだろう。目の前から歩いてくる、ソクミンの後ろを案の定付いてきた年長３人を見て、俺はぼんやりと考えた。
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けーぽらぶ(プロフ) - 夜明けのパンセ楽しく読ませてもらっています!!更新頑張ってください!!ｵﾁがジェヒョンだととっても嬉しいです(←私事 (2018年5月13日 10時) (
レス) id: 9254041074 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - momoさん» ペンだなんて…！嬉しいお言葉ありがとうございます；；このごろ時間ができたのでできる限り更新しようと思いこんな感じになっています(笑) パンセ３もまたよろしくお願いします(^^) (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - サミさん» コメントありがとうございます！やっとここまで追いつきました(笑)もう少しNCTも出せるようにしたいです… (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この頃たくさん更新が続いていて、朔さんペン＋夜明けのパンセペンとしてはとても嬉しいです…！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ってください！！また１から読み直してニヤニヤして来ます！笑 (2017年9月5日 14時) (レス) id: 24b0e028a7 (このIDを非表示/違反報告)
サミ(プロフ) - 最近更新多くて嬉しいです！NCTデビュー！他メンバーも出てくるの期待します！ (2017年9月5日 1時) (レス) id: cb3d8806c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔
| 作成日時：2017年3月5日 1時
