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年明けのコンサートが終わった直後、アイドル陸上大会は開催された。会場までの道のり、バンの中でウトウトとしてた私は、隣に座るユンソに興奮気味に肩を叩かれ仕方なく意識を覚醒させた。
「オンニ、寝てる場合じゃないよ」
「寝させてよ」
「初めてのアイドル陸上大会だよ！アユクデ！」
「知ってる」
「ねぇAオンニどうしてそんなにテンション低いの？」
「逆に聞くけどなんでそんなにテンション高いの？」
コンサートが終わってから３日の休暇をもらったから体力的には問題はない。言っちゃ悪いが、ただ面倒なだけなのだ。
「A、あんたは競技に出ないでしょ。ちょっとはやる気出しなさい」
「寝ちゃだめ？」
「別に構わないわよ。カメラに撮られてもいいならね」
それは困る、と欠伸を堪えながら呟くとそれを聞いていたのか、ユンソが「このオンニ絶対寝るよ」と呆れたように言うのが聞こえた。
「だけど不安ね。私もユンソも競技に出るから、ずっとAの傍にいるわけにもいかないし」
「大丈夫だって、寝ないよう努力するし」
「当たり前よ。そうじゃなくって、他の共演者のこと」
「他の共演者？なんか問題でもあったっけ？」
そう問いかけると、ジウオンニは気難しい顔をしながら首を振った。
「そういうわけじゃないのよ」
「アイドル陸上大会って、出会いの場って噂だよ」
ユンソがニヤニヤしながら話に入ってくる。それを聞いてもピンと来ていない私を見てか、ジウオンニは小さくため息をついた。
「A、あんたのことを狙ってる同業者も多いって話よ」
「まさか」
「でも最近よく聞くよねぇ、好きな芸能人とか理想のタイプとかにオンニの名前あげる人多いって」
「私やユンソはそういうの来てもなんとでも出来るけど、あんたはなんて言うか、ぼーっとしてるから心配なのよ」
「失礼だねほんと」
隣でユンソがジウオンニの発言にげらげら笑っている。失礼な話だ。私だって対処くらいできる。
「私が恋愛したことないみたいな感じだけど」
「実際そうでしょ」
「あるから。私も一応恋愛がどんなのかは知ってるし、好きな人がいたこともあるし、仮にナンパされてもどうにかできるから」
私がそう答えたのが予想外だったのか、二人は口をあんぐり開けて固まっている。私はもう一度寝ようとイヤホンを取り出したが遮られ、結局会場までの道のりで根掘り葉掘り聞かれるハメになったのだった。
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けーぽらぶ(プロフ) - 夜明けのパンセ楽しく読ませてもらっています!!更新頑張ってください!!ｵﾁがジェヒョンだととっても嬉しいです(←私事 (2018年5月13日 10時) (
レス) id: 9254041074 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - momoさん» ペンだなんて…！嬉しいお言葉ありがとうございます；；このごろ時間ができたのでできる限り更新しようと思いこんな感じになっています(笑) パンセ３もまたよろしくお願いします(^^) (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - サミさん» コメントありがとうございます！やっとここまで追いつきました(笑)もう少しNCTも出せるようにしたいです… (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この頃たくさん更新が続いていて、朔さんペン＋夜明けのパンセペンとしてはとても嬉しいです…！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ってください！！また１から読み直してニヤニヤして来ます！笑 (2017年9月5日 14時) (レス) id: 24b0e028a7 (このIDを非表示/違反報告)
サミ(プロフ) - 最近更新多くて嬉しいです！NCTデビュー！他メンバーも出てくるの期待します！ (2017年9月5日 1時) (レス) id: cb3d8806c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔
| 作成日時：2017年3月5日 1時
