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気が付けば季節は私たちがデビューしてから二度目の冬を迎えていた。バタバタと駆け回るスタッフさんたちを眺めながら、私はメイクの順番を待っていた。今日はChocolateのデビュー１周年ファンミーティングが開催される。
「A、もう一回振付見てくれる？」
ジウオンニが落ち着きなく歩き回りながらそう言った。今日はそれぞれソロステージを控えていた。まだソロ曲がないので、海外の曲のカバーになる。この前のリアリティ番組で少しだけ流れた練習生時代の映像が思いのほか話題になっているということで、今回は３人とも練習生時代にやった曲を披露することになっていた。
「完璧だよ」
「本当に緊張するわね...喜んでもらえるといいんだけど」
「大丈夫、あの曲オンニのイメージにぴったりだよ。あ、オンニが男たらしとかそういうことを言ってるわけじゃなくて」
「わかってるわよ」
オンニが披露する曲は男をたぶらかす女の曲だ。海外の人は何でもありだな、と男性ダンサー５人を次々と誘惑するようなパフォーマンスを堂々とこなすオンニを見て思った。
「オンニはまだいいけど、私なんて歌うんだよ」
「それこそ大丈夫よ。これで下手くそだったら私が黙ってないわ」
「プレッシャーだなぁ」
水を一口飲んで喉を潤す。失敗できないなぁ、なんて当たり前のことを考えてしまい緊張が高まるのを感じた。番組の放送で私がボーカリストだったことがファンの間で反響を呼び、事務所からのゴーサインが出た。人前で歌うのは久しぶりだ。
「Aオンニ、電話鳴ってる」
「ほんとだ、ありがとう」
電話はスングァンからだった。
「もしもし？」
「あ、Aヌナ？もうほんといい加減にしてよ！また変な画像送ってきたでしょ！」
「ごめんごめん、今日ファンミーティングだからさ」
「...知ってる。だからヌナは素直じゃないって言いたくて電話した」
そして「僕じゃなかったらヌナ勘違いされるところだったよ！」という小言が続く。それがなんだか嬉しくて、思わず笑いがこぼれた。
「何で笑ってるの！」
「え？あぁ...なんか、スングァンだなぁと思って」
「なにそれ」
「スングァンの声聞きたかったから。嬉しくて」
「はぁ〜ほんとこのヌナは...」
「とにかく本当にありがとう。元気でた。行ってくるね」
「うん。Aヌナ、ファイティン。ヌナは最高だよ、僕が保証する」
「それは心強いなぁ」
電話を切ると、スタッフさんの呼ぶ声が聞こえた。
もうすぐステージが始まる。
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けーぽらぶ(プロフ) - 夜明けのパンセ楽しく読ませてもらっています!!更新頑張ってください!!ｵﾁがジェヒョンだととっても嬉しいです(←私事 (2018年5月13日 10時) (
レス) id: 9254041074 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - momoさん» ペンだなんて…！嬉しいお言葉ありがとうございます；；このごろ時間ができたのでできる限り更新しようと思いこんな感じになっています(笑) パンセ３もまたよろしくお願いします(^^) (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - サミさん» コメントありがとうございます！やっとここまで追いつきました(笑)もう少しNCTも出せるようにしたいです… (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この頃たくさん更新が続いていて、朔さんペン＋夜明けのパンセペンとしてはとても嬉しいです…！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ってください！！また１から読み直してニヤニヤして来ます！笑 (2017年9月5日 14時) (レス) id: 24b0e028a7 (このIDを非表示/違反報告)
サミ(プロフ) - 最近更新多くて嬉しいです！NCTデビュー！他メンバーも出てくるの期待します！ (2017年9月5日 1時) (レス) id: cb3d8806c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔
| 作成日時：2017年3月5日 1時
