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知らない番号から電話がかかってきたのは、季節が完全に冬を迎え、宿舎に引きこもっていたある日のことだった。コンサートという大きな仕事を控え、二日間もらえたオフの間にユンソがしきりにショッピングに出かけようと誘ってきたが、暖かい部屋から出る気はさらさらなかったのでユンソのことはジウオンニに押し付けた。
ぼーっとテレビを見ながらアイスを頬張っているとスマホが着信を知らせる。知らない番号は変なファンかもしれないからと事務所からは出るのを禁止されているが、間違えて応答のボタンを押してしまい、ため息を吐きながらスマホを耳に当てる。
「もしもし」
『あ、Aヌナ！？よかった〜出てくれた！』
「...ミンギュ？」
スピーカーから聞こえてきたのは聞き慣れた声で、切らなくて良かったと胸をなでおろす。
『うん俺！ミンギュだよ』
「声でわかったよ」
『さすが〜！ていうかヌナ、知らない番号からの電話は出ちゃだめだよ！』
「間違えてボタン押しちゃったから...」
『ほんとヌナってば...でも電話出てくれてありがとう！』
「どっちなの」
思わず笑いが零れた。最近は忙しくて電話もできなかったから、なんだかこういうの久しぶりな気がする。
「それで？どうしたの？」
『あ、そうだ聞いてよヌナ！今俺たち漂流しててさ〜』
「何それ」
『メンバー全員と知らない島で自給自足の生活してるんだよ。魚釣ったり火起こしたりしてさ〜』
「すごく楽しそうだけど？」
『ヌナ、本当に大変なんだからね！俺、初めて魚をさばいたよ』
「案外簡単でしょう？ミンギュはセンスあるもんね」
『そうだよ、俺が毎日料理作ってる』
少し自慢げな声色になるミンギュに頬が緩む。こういう素直なところが弟みたいで可愛いよね、なんてことを思いながら相槌を打つ。
『ヌナ今何してたの？』
「私？テレビ見ながらアイス食べてた」
『ソファーに寝転がって？』
「なんでわかるの？本当にいつも私のことよくわかってるね」
『簡単に想像できるよ。どうせアクション映画見てたんでしょ』
「何、私のことどっかから見てたりする？」
『もーわかりやすすぎ！ヌナの行動パターンって大体同じなんだよね。映画見るとき絶対アイス食べるって言ってたじゃん』
『窓の外見ても俺いないからね、漂流中だからね』というミンギュの言葉に立ち上がりかけた腰を下ろした。
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けーぽらぶ(プロフ) - 夜明けのパンセ楽しく読ませてもらっています!!更新頑張ってください!!ｵﾁがジェヒョンだととっても嬉しいです(←私事 (2018年5月13日 10時) (
レス) id: 9254041074 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - momoさん» ペンだなんて…！嬉しいお言葉ありがとうございます；；このごろ時間ができたのでできる限り更新しようと思いこんな感じになっています(笑) パンセ３もまたよろしくお願いします(^^) (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - サミさん» コメントありがとうございます！やっとここまで追いつきました(笑)もう少しNCTも出せるようにしたいです… (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この頃たくさん更新が続いていて、朔さんペン＋夜明けのパンセペンとしてはとても嬉しいです…！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ってください！！また１から読み直してニヤニヤして来ます！笑 (2017年9月5日 14時) (レス) id: 24b0e028a7 (このIDを非表示/違反報告)
サミ(プロフ) - 最近更新多くて嬉しいです！NCTデビュー！他メンバーも出てくるの期待します！ (2017年9月5日 1時) (レス) id: cb3d8806c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔
| 作成日時：2017年3月5日 1時
