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「Aヌナ！」
だめだ、完全にぼーっとしていた。
慌てて声がしたほうを向くと、弟がニコニコと手を振りながらゲートから出てくるところだった。
「久しぶり！うわー、本物のマークだ」
「うわー本物のヌナだ」
「真似しないでよ」
へへっと笑いながらぎゅっと抱き付いてくる背中に腕を回す。懐かしい香りがして少し涙が出そうになった。
「一人で来れたの偉いね」
「ヌナ、俺もう１４歳だよ。赤ちゃんじゃないから」
「私にとってはずっと赤ちゃんなの」
「身長だってもうすぐ追い越すんだからね」
「私より大きくなってもマークは赤ちゃんでちゅよ〜うちゅちゅ〜」
「やめてよー！」
まだ少し私より小さいマークと手を繋いで車に向かう。マークがオーディションに受かって韓国に来ると聞いた数か月前から、私は本当にこの日を楽しみにしていた。やっぱり家族が近くにいない生活は寂しい。
「これからヌナとすぐ会えるね」
「そうだね、嬉しい」
「あれ、ヌナちょっと変わった？」
「どこが」
「前より思ってることわかりやすくなったよ」
「そう？できるだけ口に出せって言われたからかな」
「誰に？」
「友達に」
前より良くなったよ、と言いながらマークが嬉しそうに腕にしがみついてくるのを見て、やっぱりまだまだ赤ちゃんだなと口元が緩む。
「ヌナがさぁ、会わない間にまた他人みたいになったらどうしようかと思ってた」
「それはないよ。私の家族はマークとパパとママしかいないんだから」
「っ、あ〜！やっぱりヌナ今のほうが良いよ！」
「相変わらず大袈裟」
車のドアを開けると、マネージャーのオッパがギョッとした顔でこちらを見ていた。
「お前ら付き合ってんのか？」
「何言ってるんですか」
「いや、お前ら歩いてくるの見てたんだけどよ、カップルかと思った」
「ちゃんと姉弟なんで安心してくださいねー。あ、マーク、この人私たちのマネージャーのオッパ」
「あ、こんにちは！初めまして！」
「おー。これから頑張れよ」
事務所に移動するまでの間、マークの話が尽きることはなかった。話が止まらないマークを見ながら、あったかい気持ちになる。やっぱり家族っていいな。
「やっぱりお前ら付き合ってるだろ」
「だからちゃんと姉弟ですって」
「Aヌナは俺にとって憧れの存在です！リスペクト！」
「あ〜この赤ちゃんはほんと真面目なんだから〜」
嬉しそうに笑うマークの髪をぐしゃぐしゃにしながら、今度何か買ってあげないとな、なんてことを考えた。
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美花(プロフ) - 占ツクで出会った作品の中で一番大好きな作品！何度も1から読み返してます(笑)忙しいと思いますがたくさんの読者様が待っていると思うので更新頑張って下さい！楽しみにしてます＼(^^)／ (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 0f98af2827 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - コメントありがとうございます。主人公やメンバーたちもしっかり書きたいと思って書いてるので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2017年3月3日 2時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
日(プロフ) - 面白すぎてニヤニヤしながら読んでました！すっかり主人公ちゃんペンに染まりました＼(^^)／更新楽しみに待ってます！ (2017年3月1日 17時) (レス) id: 44c4a20251 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - モカさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。頑張ってどんどん更新しますのでこれからもよろしくお願いします！ (2017年2月28日 18時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 弟マークが可愛いです！ NCTの小説の中で一番好きです！ (2017年2月28日 10時) (レス) id: bb5a902697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔
| 作成日時：2017年2月21日 11時
