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デビュー曲のレッスンは明け方まで続いていた。ダンスは得意なほうだと思う。ユンソはダンスもバレエも習っていたし別格でうまいけど、私も小さい頃からマークと見よう見まねで踊ったりしていたし、体力には自信があった。
「ごめん、休憩していい？」
だけどジウオンニはそうはいかないらしい。３人でフリを合わせている間もすごくきつそうな顔をしていた。
「あんたら二人、化物みたいね。オバサンにはちょっときつい」
「あ、ジウオンニ今世の中のオバサンを全員敵に回したね。ね、Aオンニ」
「うん。私たち１歳ずつしか変わらないのに」
「それでもしんどいものはしんどいのよ」
グループ名を聞いたとき、もっと可愛い路線なのかと思っていたけどそうでもないらしい。先日レコーディングしてきたデビュー曲はポップな曲調で、そこそこダンスも激しかった。
「ユンソは知ってたけど、Aもダンス上手いのね」
「そうかな。私はダンスのしなやかさだったらジウオンニのほうが上だと思うけどな」
「あんたそれまた嫌味？」
「え？」
鏡越しに、あの苛立った顔と目が合う。今度は何を失敗してしまったんだろう。もうちょっと言葉を選んでから話せばよかった。
「Aって...」
そう言って先に目を逸らしたのはジウオンニだった。
「あんた、そういうタイプなんだ。なんか、ちょっとわかってきたかも」
「え、ごめん、なんか私、」
「いや、今のは私が悪かったの、ごめんなさい。私はAのダンスは軸がしっかりしてて好きよ」
突然褒められて顔に熱が集まる。その様子を見てほかの二人が笑っているのが、鏡越しに見えた。
「ねぇ、今更なんだけど聞いていい？」
「何を？」
「あのとき...ほら、デビュー聞かされた時、あんた言ったでしょ。私のほうが歌上手いからメインボーカルなんだって。あれ、どういう意味？」
「え？うーん...事務所が決めたことだから、きっとオンニのほうが良かったんだろうなって。ラップ、私じゃないとだめだったんだろうなっていう意味だったんだけど...」
恐る恐るそう言うと、ジウオンニは気の抜けたように笑った。あ、あんな風に笑ったところ初めて見たかも。
「やっぱあんたそういうタイプなのね。誤解してた。ごめんね」
そう言って笑ったオンニを見て、ユンソは「やっと仲直りだ！」と嬉しそうにしている。仲直り、したのかな。呆気なさすぎてわからなかった。でも、優しく笑うジウオンニを見て、やっとゆっくり息ができた気がした。
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美花(プロフ) - 占ツクで出会った作品の中で一番大好きな作品！何度も1から読み返してます(笑)忙しいと思いますがたくさんの読者様が待っていると思うので更新頑張って下さい！楽しみにしてます＼(^^)／ (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 0f98af2827 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - コメントありがとうございます。主人公やメンバーたちもしっかり書きたいと思って書いてるので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2017年3月3日 2時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
日(プロフ) - 面白すぎてニヤニヤしながら読んでました！すっかり主人公ちゃんペンに染まりました＼(^^)／更新楽しみに待ってます！ (2017年3月1日 17時) (レス) id: 44c4a20251 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - モカさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。頑張ってどんどん更新しますのでこれからもよろしくお願いします！ (2017年2月28日 18時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 弟マークが可愛いです！ NCTの小説の中で一番好きです！ (2017年2月28日 10時) (レス) id: bb5a902697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔
| 作成日時：2017年2月21日 11時
