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side銀時









「…ぎ、銀時本当にここなんだよね…?」



「お、おう多分…」



「そ、っか…」









引きつる俺たちの顔。



何でかというと、依頼主の指定してきた場所が今にも崩れそうな廃ビルっぽい所だったから。



いやほんとマジでないわこれ。



絶対でる。



アレが。




出るってマジで。






大分長いことほったらかしてたし、もう向こうも忘れてるかもしんねーから無理して行く必要ねーよな。


そう思い回れ右しようとすると…








「あれ⁉ちょ、うぇ⁉」



「ぎ、銀時…?」



「Aヘルプゥゥウゥ!!!足が、足が勝手に…っ!」



「え…?」









何と意思に反して前へと進み出した俺の両脚。



手を繋いでたから必然的にAも引っ張られ、ビルの中へ入るハメになっちまった。



恐怖で叫びまくってる間にも足はズンズン進み、エレベーターの前まで来る。



ボタンも押してねぇのに勝手に降りてきたそれに、本格的に白目をむき出した俺。




無慈悲にも開かれた薄暗いエレベーターに乗るとゆっくり上へと向かい動き出す。








「銀時大丈夫…?」



「ははははは、もう大丈夫とかのレベルじゃねぇ…。A、俺の足になんかついてない?」



「ついてないよ?」









唯一の救いは彼女が隣にいてくれる事と、何故か全く怖がってねー事だ。


むしろ起こる怪奇現象にワクワクしてる気さえする。


なんなの君本当に最強なの。




こっちはちびりそうなぐらいビビってんのに…





膝がガクガク震える中、落ち着かせる為繋いだ手に更に力を込めようとした瞬間____









ガタンッ





フッ....







「わ、停で「っぎやァァァアアァ!!!!!」っ、きゃ!」









揺れたエレベーター。



突如暗闇が俺たちを襲い、気が動転した俺は彼女に飛びついた。



何故か足が動くようになっていたがそんな事は既に気にならなくなっていて、ひたすら恐怖に包まれる俺。




ぎゅうぎゅう彼女を抱きしめながら顔を埋め、叫んでいると……








またパッとついた電気に、悲鳴を上げた。






.

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かっぱの子(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます!作者も出来れば全員の落ちが書きたい…!とは思うんですが(^^;全員分作れるよう頑張りますね!! (2018年3月27日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっちゃ面白いです!はまりました!ときどきピンクがあるのがまたいい!沖田最高です!できれば全員の落ちがみたい・・・です! (2018年3月19日 20時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます!!^ ^もう既に大分話数くっちゃってますね…wこれからもっともっと急展開になっていくのでお楽しみ下さい!! (2018年3月16日 11時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - やったー!一番だー!新作出したと聞いたので急いで飛んできました!!いやー今回もとても楽しみです!ー相変わらず大好きです!ほかの作品もずっと応援しています!これからも更新頑張ってください!もう一度言います!大好きです!長文失礼しました! (2018年3月11日 23時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年3月11日 20時

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