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side沖田
「……あ、そうだA」
「ん…?」
「俺、一つだけどうしても謝ってほしい事があるんでィ」
真剣な顔でそう言うと、また固まる空気。
全員が何言い出すんだ急に、みてぇな視線を送ってくる中一人青ざめ苦しそうな表情をするA。
この人きっと分かってねぇ。
俺が、何に対して怒ってんのか。
「初めに言っときやすけど、今回の件は何も関係ありやせんから」
「え…?」
「全く別の事でさァ」
「………っ?」
必死に考え込む彼女はやはり誤解をしていた様子。
多分まだ首の事気にしてんだろーけど、俺はそんな事全然気にしてねぇ。
さっきも言った通りAがした事じゃねぇしな。
________俺が今、怒ってんのは…
ぐ、と彼女との距離を縮めて両頬を包み額を重ね合わさる。
俺しか視界に映さねぇように。
「______あんた、まだ勘違いしてるみてェですねィ。俺とチャイナの事」
「え…?あ、そ、そうだ。この前神楽には言ったんだけど、おめでt「違うって言ってるんでさァ」…へ、ン…⁉」
________伝わればいいのに。
早く、誰よりも先に。
触れている唇から。
________あんたの事が大好きだって。
「チャイナと一緒にいたのはAへのお返しを選んでたからでィ」
「…わ、私の……?」
「へい。あんたの喜ぶ顔が見たくてあいつに頼んだんでさァ」
「………じ、じゃあ総悟があんな顔してたのは…?」
「………………何でィあんな顔って」
そんな酷い顔してたか?
まずいつ見られてたかも知らねぇから記憶を辿るのも無理がある。
いやそもそも自分の顔なんて見てねぇし、見えねぇし。
ただAの事を考えてた時はひたすら頰が緩みきってただろう。
それだけは分かる。
「………とにかく、もう勘違いしねェで下せェよ」
「…う、うん……?ごめん、なさい…」
「(分かってねぇなこの人…)ああちなみに、もし土方さん達のも見てたんならそれは間違ってねぇから。お祝いしてあげて下せェ」
「総悟てめェェェ!!!」
「何自分だけ違うみたな言い方してんだ!俺達も違うっつーの!」
「照れんなよ旦那ァ、ひゅーひゅー」
「総一郎君んんんんん⁉」
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かっぱの子(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます!作者も出来れば全員の落ちが書きたい…!とは思うんですが(^^;全員分作れるよう頑張りますね!! (2018年3月27日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっちゃ面白いです!はまりました!ときどきピンクがあるのがまたいい!沖田最高です!できれば全員の落ちがみたい・・・です! (2018年3月19日 20時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます!!^ ^もう既に大分話数くっちゃってますね…wこれからもっともっと急展開になっていくのでお楽しみ下さい!! (2018年3月16日 11時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - やったー!一番だー!新作出したと聞いたので急いで飛んできました!!いやー今回もとても楽しみです!ー相変わらず大好きです!ほかの作品もずっと応援しています!これからも更新頑張ってください!もう一度言います!大好きです!長文失礼しました! (2018年3月11日 23時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年3月11日 20時