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side貴方








「俺は部屋へ戻ってる」




そう告げて去って行った朧。


私は一息吸うと扉をたたき、返事があったのでゆっくり扉を開け入る。



彼は私の姿を見た途端固まったように動かなくなり、口が開いたままだった。







「……ごめんね急に来ちゃって」



「………本物、ですか?」



「うん、もちろん。朧がね、連れて来てくれたの」



「…………」



「松陽?」









意識を取り戻した彼は一瞬でこっちまで来て、存在を確かめるようにぎゅ、と抱き寄せる。


そんなに驚かせちゃったかな、と不安に思ってると聞こえてきたのは優しい声。



頭に置かれた手が撫でるように髪先まで滑り、髪の間をするするすり抜けていく。








「………Aさんから来てくれるとは思いませんでした」



「松陽に渡したいものがあって」



「私に?」



「うん。…松陽、また会いに来てくれてありがとう」



「……っこれ、は…」



「1ヶ月も過ぎちゃったけど、一応バレンタインとして…。感謝の言葉を伝えたくて、作らせてもらいました」








貰ってもらえますか?と尋ねるととびっきりの笑顔で




「もちろんです」





と言ってくれた。



…良かった。



ケーキにも喜んでくれてたから、それは朧から教えて貰ったんだよと告げる。


すると少し驚いて、その後ふ、と頰を緩め嬉しそうに微笑む松陽。









「Aさん、今日は泊まっていかれますよね?」



「えと…「久しぶりに一緒に寝てくれませんか?」…い、いいの…?」



「ええ、もちろん」



「…ありがとう」








よろしくお願いします、と頭を下げると何故か熱い抱擁をもらった。








.

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かっぱの子(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます!作者も出来れば全員の落ちが書きたい…!とは思うんですが(^^;全員分作れるよう頑張りますね!! (2018年3月27日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっちゃ面白いです!はまりました!ときどきピンクがあるのがまたいい!沖田最高です!できれば全員の落ちがみたい・・・です! (2018年3月19日 20時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます!!^ ^もう既に大分話数くっちゃってますね…wこれからもっともっと急展開になっていくのでお楽しみ下さい!! (2018年3月16日 11時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - やったー!一番だー!新作出したと聞いたので急いで飛んできました!!いやー今回もとても楽しみです!ー相変わらず大好きです!ほかの作品もずっと応援しています!これからも更新頑張ってください!もう一度言います!大好きです!長文失礼しました! (2018年3月11日 23時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年3月11日 20時

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