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side貴方









「………」



「…朧、そんなにじっと見られてたら流石に緊張するかな…」



「っす、すまない」



「……朧もしてみる?」



「……………」









ん、とチョコレートのホイップクリームを渡してみると恐る恐る受け取った彼。


私がずっとチョコケーキを作っていた隣で子供みたいに少しソワソワしながら見ていた。



試しにラップの上で絞ってみると力が強すぎたのかうにゅっと音を立て凄い量のホイップが出てくる。


それに驚いてワタワタし始めたのが物凄く可愛いです。







「上からね、優しく絞るの。…ほら」



「な、なるほど…」








そんなこんなしながら全て作り終わり、私は彼と松陽の分を丁寧にラッピングする。



朧にはビターチョコのトリュフ、松陽にはチョコケーキ。


松陽がケーキを食べたがってたと彼が教えてくれてチョコケーキにしたのだ。







「朧」



「?」



「これ、…約束、覚えててくれてありがとう」



「!…っ、あ、ああ」








照れ臭そうにしながらも受け取ってくれた彼に、ふふっと微笑む。



本当に、元気になって良かった。



…さて、後は松陽だけだけど……








「朧、これ松陽に渡してて貰ってもいいかな?私が行ったら邪魔になっちゃうかもだし」



「…そんな事はない。お前から渡した方があの人もきっと喜ぶだろう」



「でももう遅いから…」



「なら泊まればいい。部屋ぐらい空いてる」



「や、そんなご迷惑かけられな「行くぞ」え、あ…お、朧…⁉」








私にチョコケーキの入った紙袋を持たすと、その手とは逆の腕を引っ張りずんずん歩いて行く朧。



地球に降りてたみたいで港へ着くと彼等の鑑があり、周囲の人が目を丸くして私達を見るのにも目もくれず廊下を突き進む。



そしてある大きな部屋の前でピタ、と脚を止めた。







「ここだ、あの人の部屋は」






.

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かっぱの子(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます!作者も出来れば全員の落ちが書きたい…!とは思うんですが(^^;全員分作れるよう頑張りますね!! (2018年3月27日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっちゃ面白いです!はまりました!ときどきピンクがあるのがまたいい!沖田最高です!できれば全員の落ちがみたい・・・です! (2018年3月19日 20時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます!!^ ^もう既に大分話数くっちゃってますね…wこれからもっともっと急展開になっていくのでお楽しみ下さい!! (2018年3月16日 11時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - やったー!一番だー!新作出したと聞いたので急いで飛んできました!!いやー今回もとても楽しみです!ー相変わらず大好きです!ほかの作品もずっと応援しています!これからも更新頑張ってください!もう一度言います!大好きです!長文失礼しました! (2018年3月11日 23時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年3月11日 20時

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