ここにいる【銀魂】第9章

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_________3月13日



約1ヶ月前とは異なるものの、どこかよそよそしい雰囲気の町。


先月は女で賑わっていた町が、今度は男で賑わう。


特に普段の彼等なら絶対行かないような雑貨屋、呉服屋、甘味屋に男の長蛇の列が出来ていた。





真剣に悩む者や、義理チョコでも貰いすぎた為財布から出ていくお金に泣く者、自分も手作りに挑戦してみようと思う者など十人十色。



そんな中、彼等は__________________








_________....






side銀時









「お願い致します」







土下座なう。



誰にかって？


ゴリラにだy「誰がゴリラじゃァァァアアァ!!!」






「全く…そんなんじゃ乙女心なんて掴めませんよ銀さん」



「乙女も何もお前はゴリ…「え？」何でもありませんすみませんっしたァァァアアァ‼」







メリッつったぞ今！



ねぇ、俺の肩！



いってぇ…とギシギシいう自分の肩を押さえながらもう一度ヤツの方を見る。



何でンな痛ェ思いしてまで頼んでるのかっつーとまぁ、分かるだろ？



あれだ、明日の…その……








「Aちゃんへのお返しなんて、張り切って考えてあげますよ」



「……サンキュ」








………そう、バレンタインに貰ったチョコの、お返し。


女が何喜ぶのかも分かんねーしこいつに聞きに来た。


後一人じゃあんな店入りにくいしな。







さっそく出掛けた俺らはまずアクセサリー屋へと向かう。



当たり前だけど女が多いし結構見られるが、今はこいつがいるから怪訝な目で見られねーのが幸いだ。








「ちなみに、どんなのがいいとか希望はありますか？」



「……希望っつーか、何だ、その...........、ｯお、俺のモンって言ってるようなヤツがいい、です…」



「銀さん真っ赤」



「うっせバーカ！」








照れ臭くなってぽりぽり頰を掻きながら視線をズラす。


それにまたこいつはクスリと笑い、何故か腕まくりをして気合を入れ出した。



ありがてーけど腕まくりする意味はねぇ気がする。




スーパーのタイムセールに突っ込むババアみてーだぞ。






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