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side神威
………硬い。
朝、脳が起きて感じたのはそんな事だった。
昨日シンスケがAにキスして気絶させちゃってこれでもかって程皆で睨んだ。
罰でシンスケには彼女の隣で寝る権利は最初から無く、ジャンケンで俺とロン毛のお兄さんがAを挟んで寝る形に。
皆そわそわして中々寝なかったけど根気強く俺は待ち、全員が寝静まった所で彼女を抱き寄せキスした。
起きないように注意しながら、何度も何度も。
…で、いつの間にか寝ちゃってて今なんだけど。
腕の中にいるのはAの筈なのに、いつもみたいな柔らかさがない。
とにかく硬い。まるで筋肉の塊みたいな。
それに細い彼女の体は抱きしめると腕がかなり余る。
のに今はぎゅ、と強く抱きしめても殆ど腕は余らない状態。
いい匂いもしないし、全然落ち着かない。
現実を見たくなくて今もずっと目を閉じてるけど、覚悟を決め恐る恐る瞼を開けると_____
「ぐおふっ!な、何するのだ神威殿‼」
「何するのはこっちのセリフなんだけど。なんでロン毛のお兄さんがここにいるの!」
「ロン毛じゃない桂だ!」
「カツラとか今はどうでもいいから‼植毛でもなんでも一緒でしょ」←
「一緒じゃないわぁぁぁ‼良いかカツラは被るだけで時間も手間もかからないが植毛は一本一本…」
「何の話してんだお前等は」
「「うるさい天パ‼」」
「天パナメんなコラァァァアアァ!!!!」
「うるせぇ万事屋!」
「土方さんも十分うるさいでさァ。……あれ、Aは?」
おまわりさんの言葉に全員がピタ、と固まる。
そうだ、言い合いしてる場合じゃなかった。
ロン毛のお兄さんを抱きしめてたなんて夢だ、うんそう絶対そう。
…で、今それよりも気になってるのは。
「………シンスケもいない」
「あ"?っあいつまた…‼」
「A!!」
「あんの野郎いっぺんしょっ引くべきだな…!」
「ついでに待てが出来るよう躾けておいてくれ」
慌てて起き上がった俺たちはスパァンッと襖を開く。
すると……
「ん…ぁ、ふ、ぅ…!」
「A、もっと口開け...」
案の上、彼女に跨り襲いかかってるシンスケがいた。
全員の血管が切れそうになったのは言うまでもない。
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かっぱの子(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます!作者も出来れば全員の落ちが書きたい…!とは思うんですが(^^;全員分作れるよう頑張りますね!! (2018年3月27日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっちゃ面白いです!はまりました!ときどきピンクがあるのがまたいい!沖田最高です!できれば全員の落ちがみたい・・・です! (2018年3月19日 20時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます!!^ ^もう既に大分話数くっちゃってますね…wこれからもっともっと急展開になっていくのでお楽しみ下さい!! (2018年3月16日 11時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - やったー!一番だー!新作出したと聞いたので急いで飛んできました!!いやー今回もとても楽しみです!ー相変わらず大好きです!ほかの作品もずっと応援しています!これからも更新頑張ってください!もう一度言います!大好きです!長文失礼しました! (2018年3月11日 23時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年3月11日 20時