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side銀時
「「「「「「A‼」」」」」」
多串君の言葉に全員反応し、すぐ様駆けつけた。
…否、駆けつけようとした。
だが俺たちの足は固まったようにそこから動かなくなる。
ヒタ…ヒタ……
ゆっくりと、覚束ない足取りでこっちに向かってくるA。
顔は俯いていて分からないが、明らか雰囲気がおかしい。
得体の知れないものを彼女が背負ってるような、そんな感じ。
俺達に気付いてないのかそのまま横を通り過ぎようとする。
その手を慌てて掴んだ俺。
すると…
「……っ!ぎ、ん…とき……?っ‼」フラ...
「っおい!A⁉」
「A⁉」
「万事屋!とにかく家運ぶぞ‼」
「お、おう…!」
顔を上げたA。
虚ろな目をしていたが俺と目があった瞬間ハッとしたように戻り、名前を呼んで…倒れた。
抱え上げると慌ただしく六人で部屋に入り布団に寝かせる。
鍵?それは神威が壊した。
今は全員が気を動転させていて正常な判断が出来なかったからな。
額に手を当てるも熱が出ている訳ではない。
特に外傷がある訳でもなく、何でこんな事になったのか…
囲うようにAの側に座る俺達。
すると急に、パチリと目を覚ましたA。
意識を取り戻した事にとりあえず安堵したが、すぐまた絶望に落とされたような気持ちになった。
「______久しぶりだな、こいつの身体に入るのは」
「「「「「「⁉」」」」」」
聞いたこともねぇような低い声が彼女の口から発せられた。
思わず耳を疑ってると彼女は指を少し動かしたりした後ふ、と笑い立ち上がる。
そして窓縁に腰掛け、冷たい瞳で俺達を見据えた。
「_____信じられない、という顔だな。まぁ安心しろ、俺はお前達が愛するこの女ではない」
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かっぱの子(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます!作者も出来れば全員の落ちが書きたい…!とは思うんですが(^^;全員分作れるよう頑張りますね!! (2018年3月27日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっちゃ面白いです!はまりました!ときどきピンクがあるのがまたいい!沖田最高です!できれば全員の落ちがみたい・・・です! (2018年3月19日 20時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます!!^ ^もう既に大分話数くっちゃってますね…wこれからもっともっと急展開になっていくのでお楽しみ下さい!! (2018年3月16日 11時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - やったー!一番だー!新作出したと聞いたので急いで飛んできました!!いやー今回もとても楽しみです!ー相変わらず大好きです!ほかの作品もずっと応援しています!これからも更新頑張ってください!もう一度言います!大好きです!長文失礼しました! (2018年3月11日 23時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年3月11日 20時