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side沖田
「つーかヅラお前何やってんの?家入れてもらえてないの?」
「ヅラじゃない桂だ!そんな訳なかろうAは今留守みたいなのだ」
「は?マジ?」
桂の言葉を聞いて分かりやすく落胆する俺達。
いつ帰ってくんのか、入れ違いになるぐらいなら待ってた方がいいか…?
そう考えて更に三人加わり変な構図になりながらも彼女の帰りを待つ。
その間にも俺は奴等の持つ花を狙ってたが全員死守しやがるから断念した。
それから何やかんやして2時間過ぎ_________
「………なぁ、流石に帰ってくんの遅くねぇか?」
「ヅラ今日あいつ仕事入ってた?」
「いや入ってなかった。…っは!ヅラじゃない桂だ!」
「ツッコミ遅ェよ馬鹿。…でも仕事も違うとなると一体どこに…」
「俺探してきまさァ」
「「「じゃ俺も」」」
「………」
…………チッ。
会えたら独り占めしようしていた魂胆がバレちまったのか、自分達も同じ事考えてたのか知らねぇがニヤリと笑う三人。
こうなりゃ意地でもこいつらより早く見つけてやらァ。
俺はその場から駆け出すと市中を走り回り、Aが行きそうな場所をしらみ潰しに探した。
姉御やチャイナ、知り合いに会うと情報も聞き出そうとした。
…………だが、一向に見つからない。
誰に聞いても「今日は見てない」の返事ばかり。
その時ある嫌な予感が頭を過る。
もし、江戸に居なかったら?
"あいつら"が先に見つけてて、宇宙へ連れてっちまってたら?
可能性は十分にあり得た。
同時にやり場のねぇ気持ちが湧き上がり、思わず近くにあったモンをガンッと蹴る。
すると背後から、
「何おまわりさん。Aに振られたの?あー良かった」
「…………」
俺が土方さんや旦那に対して言った言葉とそっくりそのままの言葉が掛けられた。
バッと振り向くとそこに居たのはやはりチャイナの兄貴である神威と高杉。
…で、手元には。
「お前らもかィ…」
一輪の、白いバラ。
なんの打ち合わせもしてねェで全員一緒とか何なんでィほんと…
あまりの奇跡に悪寒が走った。
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かっぱの子(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます!作者も出来れば全員の落ちが書きたい…!とは思うんですが(^^;全員分作れるよう頑張りますね!! (2018年3月27日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっちゃ面白いです!はまりました!ときどきピンクがあるのがまたいい!沖田最高です!できれば全員の落ちがみたい・・・です! (2018年3月19日 20時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます!!^ ^もう既に大分話数くっちゃってますね…wこれからもっともっと急展開になっていくのでお楽しみ下さい!! (2018年3月16日 11時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - やったー!一番だー!新作出したと聞いたので急いで飛んできました!!いやー今回もとても楽しみです!ー相変わらず大好きです!ほかの作品もずっと応援しています!これからも更新頑張ってください!もう一度言います!大好きです!長文失礼しました! (2018年3月11日 23時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年3月11日 20時