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side貴方
「因みにどんな風に着崩したいとかあるんスか?」
見てみたいッス!とキラキラした瞳を向けるまた子ちゃん。
凄くかわいいです。
どんな風かぁ、うーん…
考えてみて、ふと浮かんだ銀時の姿。
…片袖を抜くのかっこいいな。
そういえば前に九ちゃんのお稽古姿を見た時、彼女はサラシを巻いて右側の袖だけ抜いてた気がする。
凄くかっこよくて隣にいた東城さんとはしゃいでたっけ。
はしゃぎ具合はかなり差があったけど。
東城さんはなんかこう……凄かった。
「A?」
「あ、ごめんね。えっと…出来るなら、銀時みたいな格好をしてみたいんだけど…」
「駄目だ」
「え」
「駄目ッス」
「え」
「拙者に『何で』という目を向けられても困る」
晋助とまた子ちゃんにはバッサリと否定され、万斉には目を逸らされた。
無理とか出来ないじゃなくて駄目とは…?
二人の顔を交互に見るけど黙って首を横に振るだけで理由は教えてくれない様子。
だけど私の理由は教えろと詰め寄られた。
あれおかしい。
「何でアイツの格好なんスか⁉」
「な、何でって言われても…かっこいいなって思って…?」
「………」
「…来島、拙者達はそろそろ部屋に戻るでござる」
「え?何で急に…、寝るなら私も____」
言いかけたところで腕を強く引かれ、上げた腰が再びソファーに落ちた。
手の主は晋助で、彼は私を一瞥すると顔を上げ、万斉へ声をかける。
「もう夜も遅い。流石に一晩中居てくれという訳ではないでごさろう?」
「…ああ」
「妬きもちも言葉にしてぶつけてみるでござる。押し込めるから身体が動いてしまうのではないか?」
「晋助様!素直に言った方がきっと心もスッとするッスよ!」
よく分からない言葉を残してパタンと扉を閉めた二人。
何で突然部屋に戻る事になったのかも不思議で首を傾げると同時に浮遊感がして間抜けな声が出てしまった。
名前を呼んでも無視のままベッドまで来ると優しく降ろされ、彼も膝をついてのし掛かってきシーツの海に深く沈む。
「…?し、晋助?」
「………」
「おーい…」
トントンと背をたたいてみるが無視。
あれ、前にもこんな事あった?
もしかして晋助…………
.
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李由華 - 更新頑張ってください!楽しみにしています! (2020年1月27日 17時) (レス) id: a39b69135d (このIDを非表示/違反報告)
李由華 - おもしろくてドキドキしちゃいました! (2020年1月19日 0時) (レス) id: a39b69135d (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - リリアさん» お返事遅くなってしまいすみません!!ログインされた状態で、設定画の検索からフラグ有含む、というのが選択可能になります (2020年1月6日 13時) (レス) id: cb7d4e3a10 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 何卒さん» お返事遅くなってしまいすみません…!この中ですと暗殺教室ぐらいですかね…作者も新作を作りたいと思ってるんですが、現在あるものの更新が滞っておりまして…新作はもう少し後になってしまいそうですm(_ _)m (2020年1月6日 13時) (レス) id: cb7d4e3a10 (このIDを非表示/違反報告)
リリア(プロフ) - また質問すいません。かっぱの子さんが教えてくれた、検索の際にフラグ含めが分かりません。できればでいいのでやり方?というのでしょうか?教えてくださると嬉しいです。(返信めんどくさかったら無視してかまいません) (2020年1月2日 13時) (レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2019年5月29日 0時