いざ、料理開始! ページ31
さて、さっさと持って行って生姜焼きでも作ろうかな
あ、でもすぐできた方がいいだろうから肉野菜炒めの方がいいかな?
んー…
ブハラさんはともかく、メンチさんの好みってなんなんだろ…
なんて、なにを作るか考えながら豚を持ち上げようとしてある思いが出た
こんな大きな豚をボクみたいな子供が持ち上げてたら変に見られないだろうか
…まぁ、でもゴンもキルアも普通に持ち上げてるし大丈夫か!
「よいしょ!ゴン、キルア、行こぉ!」
ボクは豚を頭の上に持ち上げてふたりに声をかける
「うん!…わぁー、すごい!A力持ちだね!」
「…バカ力。」
「え、なに?キルア、何か言った?」
ボクの問にキルアは「なーんも」と顔を逸らす
小声で言っててもボクには聞こえるからな
ボク達は2次試験会場まで戻ると調理にかかる
未だに何を作るか迷っているボクは周りの受験者が何を作ってるのか確認をする
「…え。」
ボクはくるりと1周見渡して唖然とする
あまり被らない料理にしようと思ったら、みんな豚に串を刺し火の上でクルクルと回していた
まさか、みんな丸焼きですか…?
そんなわけないよね?
とりあえず先に焼いちゃおう的なそんな感じだよね?
…と思ったのもつかの間、ひとりの受験者が丸焼きの豚をお皿に乗せて串を抜き、それを持ってメンチさんとブハラさんの元に向かった
ほえぇ、まじかぁ…
「もしかしなくとも、こんなちゃんとした料理を作ろうとしてるのってボクだけ…?」
なんだが、真剣に何を作るか考えてたのバカらしいじゃん!
こうなったら、肉野菜炒めは捻りがないから簡単な肉巻きおにぎりにしてやる!
ボクは、豚を大きなまな板の上に乗せて1部分を切り取るとそれを今度は普通のまな板に乗せて長く薄く切っていく
あ、ご飯って自分で炊かなきゃいけないのかな…
ボクは炊飯器が近くにないか確認をする
あった、中身は…炊けてる
準備いいかよ
調味料もしっかり揃ってるし、お野菜とかもある
たまねぎとかも入れよう
…なんか、楽しくなってきた
よーしっ、こうなったらいろいろ作っちゃお!
気づけばボクは目の前の料理に没頭していた
「わぁ、すごい!Aの料理どれも美味しそう!」
ボクはゴンの声にハッと顔を上げる
やばい、自分の世界に入り込みすぎてた
「ホント?ありがと!」
ゴンにお礼を言ってボクは目の前の料理に目を向ける
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作者名:りんご | 作成日時:2022年9月8日 4時