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慌てたゴンが嘘をつけないとわかったクラピカは素直に答えてくれた
だよねぇ、全部見てたよねぇ
｢ごめんA！見るつもりなんてなかったんだ！でも、突然の光にびっくりして気になってつい…！｣
｢大丈夫だよ。…でも、今見たものは全部3人の秘密にしてくれる？｣
ボクはゴンとクラピカを見ながら人差し指を口の前で立ててみせる
2人は頷き手当のために出したタオルをしまう
｢ねぇ、A。｣
｢ん？｣
脱いだ服を
｢さっきの羽は…なんなの？｣
｢ゴンっ。｣
クラピカが止めに入ろうとする
｢…。｣
｢聞いちゃいけないってなんとなくわかってるんだ。3人の秘密にして欲しいってA言ったから…。
でも、どうしても…どうしても気になって！｣
ゴンは真剣な顔でボクを見る
…しょうがないなぁ
｢…わかった、話すよ。｣
ボクがそう言うとゴンは顔を明るくする
｢ホント！？｣
｢うん。でも、話すのはキルアとレオリオもいる時でいいかな？｣
｢わかった！｣
ゴンは｢ありがとう｣と言ってカバンを背負って立ち上がる
｢私達に話してしまって大丈夫なのか？｣
｢え？｣
｢さっき私とゴンが見てしまったものはAの言っていた、"人に見られてはいけない"というものだろう？｣
…さすがクラピカ
4人の中では1番頭が切れそうとは思ってたけど、こんなスパッと見破られるとは
｢大丈夫だよ。｣
ボクは今度こそ服を着て立ち上がり、ヒソカと戦っている最中に落としてしまったカバンを背負ってなぜと言いたそうなクラピカを見る
｢だって、ゴンもクラピカも。キルアもレオリオも。
みんなペラペラと言いふらしたりなんてしないでしょ？｣
ニヒッと笑ってそう言うとクラピカは目を開く
｢…フッ。まだ出会って1日も経っていないというのに信頼されているのだな。｣
｢クラピカに関しては小さい頃に1度会ってるけどね！｣
｢私からすればAはまだまだ小さく幼いがな。｣
クスッと笑いながら言うクラピカ
…なんだと
｢それどーゆー意味ぃ？｣
｢そのままの意味だな。｣
｢…クラピカいくつなの？｣
｢17だ。｣
え、うそ…
大人びてるけど15歳くらいかと思ってた
｢悔しいけど、さっきの認める…。ボクの方が5個も下だし。｣
｢フッ、それは大人な判断だ。｣
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作者名：りんご | 作成日時：2022年9月8日 4時
